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騙されるということ

  • 2015年04月14日

 統一自治体選挙が終わり、自民党はその党勢を伸ばし、民主党は逆に議席が減少しました。

 これで、安倍総理は、参議院選挙、衆議院選挙、統一自治体選挙で国民の信任を得たと判断し、これまで以上に暴走を加速することでしょう。

 早速、自治体選挙での争点を避けていた「集団的自衛権」の与党間協議を再開することになりました。

 自衛隊が他国軍をいつでも後方支援できるようにする恒久法の名称を「国際平和支援法」とする方針とのこと、自衛隊の海外派遣に際する国会の事前承認の是非についても、この与党間協議で行われます。

 今回の選挙で、多くの方が望んだものの一つに「景気と雇用」が有りました。

 それだけ地方は疲弊しているという事ですが、その「景気と雇用」を政権与党に期待するという現れだったようです。

 しかし、政府与党は、「景気はそのうち何とかなるから、もう少し我慢しろ」とばかりに横に置いて、安保法制に突っ走っています。

 私たちはこれまで、何回自民党に騙されてきたのでしょうか。

 映画監督、脚本家、俳優、エッセイスト、挿絵画家であり、伊丹十三の父である「伊丹万作氏」は、70年前、第二次世界大戦に突入した軍部と国民の関係を、「騙されるということ自体が一つの悪である。騙すものだけでは戦争は起こらない、騙すものと騙されるものがそろわなければ戦争は起きらない。『騙されていた』といって平気でいられる国民なら、おそらく今後も何度も騙されるだろう。いや、現在もすでに別のウソによって騙され始めているに違いないのである。一度騙されたら二度と騙されまいとする真剣な自己反省と努力が無ければ人間が進歩する訳がない。」と指摘しています。

 「オレオレ詐欺」に騙された方が、同じような詐欺に何度も騙されるということを、客観的に見ている方も、これまで政権が進めてきた政策に何度も騙されています。

 簡単に言うと「学習能力が無い」ということが自らの不幸を招いていると言うことになるのではないでしょうか。私たちは、学習能力を発揮し、疑いを持って国のやることを監視しなければなりません。


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