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規制委員会人事

  • 2014年05月30日

 これまで、規制委員会の中において地震・津波対策に厳しい態度で臨み、泊原発の活断層再調査や、大間原発における下北半島の隆起などに疑問を呈していました島田邦彦委員長代理が、この9月の任期を待たず辞任することになり、新たに、原子力村の住人であり、大間原発の安全性には問題が無いと建設再開を容認する最終報告を出した東大大学院教授の田中知氏が就任することになったことから、今後、原発の再稼働は飛躍的に進む事が懸念され、良識のあるマスコミはどでは否定的なコメントがなされています。

 島田委員に対しては、電気事業者、経済界、推進派自民党議員などからの圧力が相当にあったようで、心身共に救いようのないダメージが蓄積された結果、本人も辞任することになり、留任を固持するまでになったようで、これまで、島田氏の橋頭堡であったことから、今回の辞任の影響は計り知れないものとなるような気がします。

 このようなことでは、原発の安全性を審査する「規制委員会」は、「規制委員会」とは言えず、「推進委員会」に衣替えをしたとしか思えず、3・11の教訓はここでも蔑ろにされました。

 この人事が発表された日の夕方、車を運転しながらNHKラジオを聞いていた時にニュースが流れました。

 この時のNHKの説明は、「規制委員会の人事案が発表になりました。規制委員会の島田委員長代理が辞任し、代わりに石渡明東北大学教授と田中知東京大学大学院教授が就任することになります。石渡氏は日本地質学会前会長で、田中氏は日本核燃料学会元会長です。今回辞任する島田氏は、地震・津波対策で原発の安全性に慎重であったことから批判が多かったようです。」と言うような内容だったと記憶しています。

 ここでもNHKは、島田氏に問題が有ったかのような内容のコメントをしました。

 NHKの経営委員会のメンバーがアベチャンのお友達委員となったことから、公平な報道とはならない例ではないでしょうか。


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