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エネルギー安全保障

  • 2020年01月09日

 フィリピン政府の内部文書で明らかになった中国のエネルギー支配に危機感が高まっています。

 内部文書では、フィリピンで全世帯の78%に電力を供給している、民間送電会社の「NDCP」に対し、中国の国有送電会社である「国家電網」が40%を出資し、中国人技術者を派遣していて送電システムには中国人技術者だけがアクセス出来、中国政府の指示があれば遠隔で送電を遮断することが出来ると記載されているようです。

 NGCP側は、「単なる憶測」だと主張していますが、フィリピンのエネルギー相は「技術的に送電遮断は可能だ」と認めました。

 中国に経済依存をし続けるフィリピンのドゥテルテ大統領ですが、仮にフィリピンが中国の機嫌を損なえば、国内のエネルギー需要に大きな支障を来すことになります。

 まさしく、今のようにエネルギーの安全保障を中国に委ねたままになれば、フィリピンは中国の手の中と言うことになってしまいます。

 そのことは、当然、南シナ海の領有権を得ようとする中国にとって、戦略の一つに位置づけているものと思います。

 日本も、石油エネルギーの多くを海外に依存していますから、エネルギーの安全保障については重点に取り組んでいかなければなりません。

 そして、原油を依存する中東は今、きな臭い匂いが強くなっています。

 日本は、技術的にも早急に石油に依存しないエネルギーを確立しなければなりません。


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