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JOC会長(ブログ3955)

  • 2025年06月26日

 参議院議員の橋本聖子氏が「JOC(日本オリンピック委員会)」次期会長に就任することになりました。

 JOCといえば、スポーツの国際大会の頂点である「IOC(国際オリンピック委員会)」の一角を成す団体です。そのトップに橋本氏が座ることが、日本のスポーツ界にとって有意義なものとなるのか、私は疑問です。

 山下前会長は、リーダーシップがあまり無いような方で、柔道で金メダルを取ったことが評価されて就任した方だと思います。その結果、コロナ禍の下での東京五輪開催では、バッハIOC前会長とそのブレーンの好き勝手を許し、非常に後味の悪い五輪となってしまいました。それを、目の当たりにした日本を含む多くの国が商業主義の蔓延しすぎた五輪の不要論まで口を出すようになりました。

 そして、五輪誘致に関わる賄賂が公然と行われていることにも幻滅しましたし、行きすぎた商業主義が招いた結果、東京五輪終了後には大手広告会社に丸投げしていた運営、その運営に関する「濡れ手に粟」の金銭の流れが国民の逆鱗に触れ、その後の札幌冬季五輪誘致は、札幌市が手を下げなければならないほど批判に晒されました。

 JOCの副会長として、東京五輪・パラリンピック組織委員会委員長として橋本氏はこれら一連の対応について何の役目を果たしたのでしょうか。まったく思い当たりません。

 JOCは、元五輪相だったという肩書きだけで橋本氏を選んだのでしょうか。

 それとも、現職の国会議員が会長に就任すれば、何かと政府に顔が利くとでも考えたのでしょうか。この方は、先の自民党による企業・団体献金並びにパーティーのキックバック・派閥裏金問題で、国会に召集された方です。記者会見で裏金問題について「1点の曇りがあるなら、私は立候補していない」と話したようですが、それではナゼ、自民党内で1年間の役職停止処分を受けたのでしょう。全く説得力がありません。

 IOC会長にもモノが言えるとのJOCの評価のようですが、今後日本では、長期にわたって五輪開催はあり得ませんし、五輪そのものが今後も続くことになるかも分かりません。スポーツ界は相変わらず保守的な意識が変わらず、このままでは、硬直していくばかりのような気がします。


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