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ASEANもターゲット(ブログ3971)

  • 2025年07月12日

 ASEAN(東南アジア諸国連合)が、マレーシアのクアラルンプールで外相会議を開催され、その冒頭に、マレーシア・アンワル首相が「力が貿易を規定し、圧力を掛ける手段となっている」と、米政府による高関税政策いわゆる「トランプ関税」について批判の言葉を発しました。

 そして、米中対立を踏まえて「関税、輸出制限、投資障壁が地政学的な対立を煽る武器となっている」とし、ASEANとして「状況を冷静に読み、結束して立ち向かう必要がある」とも訴えたとのこと。同じくマレーシアのモハマド外相は会議の場において「保護主義は我々の成長の原動力である多国間貿易を危険にさらす」と、改めて参加各国外相に同調を求めました。

 トランプ氏はASEAN諸国、ラオスに40%、タイに36%、そしてカンボジアに報復関税として49%を課税することにしていますが、カンボジアは、19品目を35%→5%に引き下げる提案をして未だに交渉中となっていますし、マレーシアにも書簡を送付したようです。既にASEAN内部の結束は切り崩されてきています。

 ASEAN諸国は中国との経済関係も重要視していることから、米国が力で中国からの引き離しを企てているのかも知れません。

 そう考えると果たして日本はどこまで食い下がれるのでしょうか。

 持久戦に持ち込むことが出来るのか、足下を見られて安易に妥協してしまうのか、参院選が終了した後、与野党はこの問題に対しどこまで責任を持つ覚悟があるのでしょうか。

 日本の対米貿易は、総体の約19%であり、その他の国との貿易の方が遥かに大きいのであって、屈服する何ものもないのだと思えます。

 さて、トランプ氏は、アメ車を代えと吠えていますが、日本人にとってアメ車はまったく魅力的ではありません。一方で、ヨーロッパ車は値段が高額であっても人気があり、日本国内に多く走行しています。

アメ車で存在感があるのは、「ビースト(野獣)」と呼ばれている大統領専用車くらいなのでは・・・。


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