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遺伝子組み換えトウモロコシ

  • 2019年08月28日

 日米二国間貿易協定(FTA)が大筋妥結の方向になって、日本は米国に「やらずぶったくり(相手に何も与えず、取り上げるばかり)」状態にされてしまいましたが、さらに、オマケまで付いてきました。

 米中の貿易戦争で、中国は「米国産トウモロコシ」の輸入を拒否し、米国は約250万トンのトウモロコシが宙に浮いてしまいましたが、フランスで行われたG7の日米首脳会談において、何とそれをトランプ氏は日本に押し付け、安倍晋三氏はそれを二つ返事で引き受けてしまいました。

 いや、既にこのことは5月のトランプ氏の来日時に決まっていたことで、発表をG7開催時の日米首脳会談で行っただけなのかもしれません。

 5月当時、トランプ氏は「8月に両国にとって素晴らしいことが発表されると思う」と述べていました。

 一つは日米貿易協定(FTA)であり、もう一つはトウモロコシ250万トンの受け入れだったのではないでしょうか。

 国内には情報を一切伏せたまま、一方的に押し付けられたトウモロコシを躊躇なく受け入れたことも問題ですが、このトウモロコシは本来、日本が輸入するにはふさわしくないトウモロコシのようです。

 今日の日刊ゲンダイでは、<米国産危険食品、日本に大量流入の危機:安倍首相「遺伝子組み換えトウモロコシ」輸入決定>という見出しで、以下のように詳細を伝えています。<米国のトウモロコシは雑草を除去する「除草剤」の耐性を持たせるために遺伝子組み換えが大半だという。鳩山由紀夫元首相は昨日、「このトウモロコシは遺伝子組み換え作物と思われる」とツィート。農業問題に詳しいジャーナリストの天笠啓祐氏は、「米国産トウモロコシの約9割が遺伝子組み換え」と本紙に語り、「食べると動物や人体に悪影響を及ぼす恐れがある。フランスの大学教授の実験だと、組み換え餌を2年間食べ続けたマウスの50~80%がガンを発症。米国環境医学会は。09年、アレルギーや免疫機能、妊娠や出産に関する健康に悪影響を及ぼすと発表したほどだ。・・・・間接摂取については詳細な研究が進んでいないが、危険なエサで育った牛や豚をヒトが食べて大丈夫なのか」と話した。

 一方、実は、輸入を拒否した中国では遺伝子組み換え作物を危険視しているという。

 購入拒否の原因は、貿易摩擦というより、危険な農作物を忌避した可能性がある。この数年、中国政府は国産農作物の安全性を米国や国際社会に向けて徹底アピールをしている。・・・他に遺伝子組み換え大豆、菜種、綿の種子についても中国は頑なに受け入れ拒否をしており、欧州も敬遠している。>と記載しています。

 他に持って行きようのない、つまり、どこの国も受け入れてくれない「厄介物」を日本に押し付け、日本は二つ返事で承諾したということです。

 安倍晋三氏は、日本人の健康よりトランプ氏のほうが大事だと言うことに他なりません。


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