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時代の徒花

  • 2019年08月27日

 2017年1月に米国大統領に就任したドナルド・トランプ氏。

 彼が米国大統領に就任してから、米国はもとより世界はガラッと変わってしまいました。 良い方向で変化するのは好ましいことですが、ここ2年間を見ても悪い方向で変化している気がします。これは、彼の性格に拠るところが大だと思います。

 彼は、欲しいものを手に入れるためには手段を選ばない人間です。

 大統領の座を手に入れるために選挙戦で行ったことは、相手候補のヒラリー・クリントン氏に大きなダメージを与える目的でロシアの情報機関と手を結んだこと(係争中)。

 白人至上主義を標榜し、移民を排除するためにメキシコに塀を建設、国内にいる移民を国外強制退去するべく大統領令に署名。

 アメリカンファーストを信条とし、あらゆる経済・外交をその信条通りに進め、国際協調には全く興味が無く、気に入らない国は口汚く罵り、異を唱えれば経済で報復、ロシアとの中距離弾道ミサイル制限を破棄し、イランとの核合意も一方的に脱退、地球温暖化防止のためのパリ協定から離脱、北朝鮮との和平についても大陸間弾道ミサイルの開発を断念させれば、あとは興味が無く、世界一の経済大国を背景に中国との覇権競争を弄び、その結果として貿易がつまづけば、その尻拭いを日本に求め、国内での自動車関係産業の衰退や農産業の輸出衰退のつじつま合わせに日本を利用する、トランプ氏にとって日本は従順な家来であり、いつでもお金を取り出せる財布となっています。

 とりわけ、今の安倍晋三氏はききわけの良い家来であり、何をされてもどこまでも付いていく下駄の雪となっていることに、トランプ氏は十分に満足しています。

 そのトランプ氏の手法を真似た独裁的な政治家が各国で大統領に就任し、これまでの協調を主体とする世界感が、自国第1主義中心へと偏り始めました。

 このままでは、G20やG7だけではなく国際連合も含めたあらゆる国際的な会合も、その意味を持たなくなる可能性が大きくなってくるのではと危惧します。

 彼は時代が与えた「徒花(あだばな:外見は華やかでも、中身や内容が伴わず、良い結果が得られない)」なのか。

 賢明な米国民が来年11月に予定されている大統領選挙で良識ある選択をしてくれることを望みます。

 そして、その前に世界が取り返しのつかない状況にならないように祈ります。

 また日本も、米国に利用されるだけの国からの脱却を目指し、安倍とその一味の手から正常な政治を行う政権へと変えなければなりません。


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