背景

ブログ月別アーカイブ

ブログ

>>前のページへ戻る

選挙後の連立は(ブログ3963)

  • 2025年07月04日

 参議院選挙が昨日公示されました。

 「公示」と「告示」、どう違うかは、全国的に行われる衆議院選挙と3年ごとに行われる参議院選挙は、国が「公示」して行われ、地方選挙と国会議員の補欠選挙は、その地方に限られるので「告示」として行われると言うことです。

 まあ、どちらも告知するという意味では同じなので、どちらでもかまわないと思いますが、憲法7条4項では天皇の国事行為として「国会議員の総選挙の施行を公示すること」と有りますから、「公示」は憲法、「告示」は公職選挙法によるという区別があるとのことです。

 まあウンチクはこのくらいにして、20日が投開票日となる選挙結果は誰しも気になるところですが、今回の参議院選挙ではどの党も1党では過半数を獲得することは無いでしょう。

 自民党は、公明党との関係が有りますから選挙後も変わらず連立を組むことになりますが、今の与党で過半数を得ることができるかどうかは予断を許しません。

 衆議院では与党が過半数を割っていますから、参議院でも過半数を割れば、政権を維持していく事が難しくなります。そこで、転ばぬ先の杖として、自公+どこかの党との3党連立が必要になってきます。さて、石破氏はどこの党を視野に入れているのでしょうか。

 それは維新なのでしょうか、しかし、相手が維新となると大阪都構想を飲み込むことを条件にさせられるかも知れません。それでは国民民主党なのか、重要大臣では無い大臣のイスを渡すことを自民党は何とも思っていないでしょうから、玉木雄一郎氏に差し出すことも考えられます。しかし、既に、昨年予算を通す条件として「暫定税率の廃止」を検討することになっていたはずが、これまで自民党は廃止に消極的で実現していません。

 国民民主党と連立を組めば、年金などの社会保障改革、暫定税率廃止、消費税の減税に舵を切らなければならず、財政規律はタガが外れて赤字国債発行の道を歩まなければなりません。

 そうなれば、一番議席数も多く、責任のある政権運営を標榜し、石破氏とも連携できる野田代表の立憲民主党と組むというシナリオもあり得るのでは無いかと考えられます。

 そうなれば、衆議院・参議院・共に連立の議席が圧倒し、安定政権を維持することが出来ます。自民党の議員のモチベーションは政権与党である事、そのためには毒も飲める方々です。しかし、立憲民主党の議員にはリベラルな政治を求めている議員も多くいますし、支持している有権者には、自民党にアレルギーを持っている人も多いはずです。

 さて、想像している分には、様々な組み合わせを描くことが出来ますが、20日以降の政界の動き、いや、もう既に始まっているかも知れない水面下の動きは、どのような結果を国民に示すことになるのでしょうか。


Copyright(C)高橋とおる後援会 All Rights Reserved.