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議員定数

  • 2014年08月05日

 北海道議会の議員定数についての話し合いが始まり、我が会派も会派案を提出するため、議員総会を開催しプロジェクト案を示して各議員の意見聴取を行いました。

 賛否、様々な意見が出されましたが、今回の定数問題の基本は「一票の格差是正、逆転区の解消」が主であり、それを踏まえてどのように改善するかが中心課題となっています。

 しかし、私は一票の格差について、必ずしもそれを解消することが正しいのか疑問を持っています。

 北海道の面積は約8万3456平方k㎡で、国土の約23%を有し、これは、最小面積の香川県から愛媛県までの約22県分となっており、市町村数は最小の富山県から佐賀県までの約10県分に相当し、ここに約540万人が暮らし、人口密度は1k㎡当たり47都道府県最低の69.25人となっています。

 すなわち、広大な面積、点在する自治体、都市部より過疎地を多く抱えているというのが北海道であり、単純に他都府県と比較できない事情がここにあります。

 ちなみに、道議会議員議員一人当たりの人口は約5万4千人で、東京都、大阪府、神奈川県、埼玉県、愛知県、千葉県、兵庫県、福岡県、静岡県の次となる全国で10番目の高さで、広域・点在型の北海道以外は全て大都市圏となっており、議員一人当たりの人口が5万人以上の所はこの10都道府県のみとなっています。

 他の37県は4万人台が7県、3万人台が11県、2万人台が、15県、1万人台が4県で最低は鳥取県の約1万6千人となっています。

 北海道の場合、ほぼ全ての地域で人口減が進み、政令都市の札幌やその周辺自治体への一極集中が進み、現在の一票の格差は3.827倍にもなっていることから、この問題の解決が急務とされていますが、一票の格差を是正するには、人口減となった地方の議席を削減すること、都市部の定数を増やすことしか方法はありません。

 北海道の場合、政令市である札幌市の定数を28人に押さえ(本来であれば36名)、地方の1名区を確保してきましたが、衆議院や参議院でも議論されているように1票の格差は各訴訟で敗訴し、最高でも3倍以内としなければならず、道議会の定数配分もそれを踏襲すれば、地方の声を届ける地元議員がいなくなるということです。

 いや、「道議会議員は北海道全体を視野に入れた活動をすべきだから、都市部の議員であろうが、地方のこともしっかりやるべきだ。」というご意見も多数有ることだと思いますが、例えば檜山の日本海における磯焼け対策やスケソウのTACについての浜の声、道東の酪農地帯における乳価、牛の生産農家、育成農家の声、空知、十勝の農家の実態などは、やはりその地域の議員が熟知していますし、継続的に取り組んでもいます。

 無論、都市部の議員が何も分からないと言うことではありません、過疎地や限界集落を多く抱える北海道こそ地域への政策が必要となり、その声を届ける事が重要だと考えます。

 したがって、1票の格差の解消ばかりに力を注ぐのではなく、都市部(政令市や中核市)の定数を今まで以上に抑え、地方の議席を確保するという北海道独自の選挙区のあり方、そして、各都道府県が地域事情を考慮した議員構成となるように公職選挙法を抜本的に変える必要があるのではないかと考えます。

 地域のことは地域に任せるのが地域主権の根本であり、選挙区決定も地域主権の重要な位置を占めると思います。

 各都道府県議会に定数を任せれば定数増を行うかも知れないとお考えの方もおいでだと思いますが、今の次代にそんなことをする議会は無いと確信しています。


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