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許されない親の虐待

  • 2018年06月07日

 子どもの虐待が目に余ります。

 東京目黒区での「船戸結愛ちゃん虐待殺人」は、日常的な虐待が両親から行われ、食事も満足に与えられず、暴行が繰り返されながらも、小さな心と身体は両親にすがっていました。しかし、正に鬼畜と化した両親は日を追う毎に虐待の度合いを増し、ついには暴行死にまで至らしめました。

 この痛ましい事件に接した国民は、この二人への罰は「目には目を、歯には歯を」で、同じように食事を僅かしか与えず、朝4時に起きて書き取りを行わせ、日常的に暴行を加える日々を終身刑で行うべきではないかと思う方も多いだろうと思います。

 目には目を・・・、ご存じのように約3,700年前にメソポタミアで栄えたメソポタミアのハンムラビ国王が発した「ハンムラビ法典」に出てくる言葉ですが、「やられたら同じ事をやり返す」、その痛みを加害者自ら体験し、被害者の痛みを知り、二度と同じ罪を繰り返さない事を目的とした法律です。

 近代では、「罪を憎んで人を憎まず」、罪を犯した人にはその罪を犯さなければならなかった背景が有るということが、量刑の基本にあるようですが、頼れる者は親しかいない、いたいけのない子どもを虐待する親の罪に弁解の余地はないと思います。

 最近では、夜遅く、居酒屋やスナックに眠たそうにしている小さな子どもを連れて来て、子どものことを考えずに酒を飲み煙草を吸ったり、カラオケを歌いまくる親もいますし、多くの人の前で怒鳴りつけたり、叩いたりする親も見受けます。

 これらも、子どもの虐待と言っていいのではないでしょうか。

 自分たちの欲求を満たすために子どもを犠牲にする社会世相、本当に心が痛くなります。

 今回も、事件を未然に防ぐべき児童相談所が小さな命を守ることが出来ませんでした。

 児童の虐待死が報じられる度に児童相談所の対応が問題視されます。

 結愛ちゃんも「家より施設の方がいい」と話していたにも関わらず、児童相談所は両親の元に返してしまいました。

 子どものことを第一に考える対応が出来るように、児童相談所の職員増員や、親から引き離すための強制力をもった制度を早急に確立しなければ、また同じような事件が起きるでしょう。


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