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改憲の世論調査(ブログ3206)

  • 2023年05月03日

 毎年、憲法記念日に焦点を当てた世論調査が行われます。

 今年の共同通信社の世論調査では、「国会での改憲議論を急ぐべきか」の問いに、急ぐ必要がある⇒49%、急ぐ必要はない⇒48%で、改憲議論を推進すべきとの意見がジワリと増えています。

 一方、「改憲の機運は高まっているか」の問いには、高まっている・どちらかと言えば高まっている⇒28%、高まっていない・どちらかと言えば高まっていない⇒71%となっており、改憲機運では、改憲に前向きな自民党や維新を支持する層でも3割台とどまっています。

 そして、改憲の必要性を問えば、どちらかといえばも含めて72%が必要と答え、必要無いが27%となっています。

 この世論調査を見ると、「改憲は必要で議論は早くすべきだが、国民の改憲機運は依然として高まっていない。」ということになり、何か狐につままれたような妙な気分です。

 昨今の、台湾危機への政府のプロパガンダが、国民の間に日本の危機を連想させ、自国を守るために改憲して戦争が出来るよう体制を整備した方が良いと思う一方、そうなれば、敵国から攻撃されること、徴兵制が現実となってくるでは無いかという漠然とした不安から、憲法が歯止めになっていることを意識せざるを得ない。したがって改憲を急ぐ必要は無く、しばらく様子を見ようと言うことなのでしょうか。

 これまでの平和に対する漠然とした意識から、現実を目の前にした場合の判断へと変化しているように感じます。

 戦争の危機が高まれば、憲法9条の意義がより鮮明に国民の中に浸透してくるということだとすれば、良いことなのでしょうか。国民意識の揺れに戸惑いを感じます。


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