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拉致問題

  • 2021年11月16日

 東京都で開かれた「北朝鮮による拉致被害者の帰国を求める国民大集会」において、岸田首相が挨拶に立ち「拉致問題は岸田内閣の最重要課題だ。私の手で必ず解決しなければならないと強く考えている。」と述べました。

 歴代の総理大臣は、総理に就任すると必ず「拉致問題は最重要課題、私の手で必ず解決する。」と言い、岸田氏も例外なく同じ言葉を発しています。それも一字一句同じ内容です。

 しかし、この9年間を見ても具体的な動きはまったく無く、日米首脳会談があれば、アリバイ作りのように「拉致問題を話題に出して、米国に協力をお願いした。」と繰り返すだけだったのではないでしょうか。

 「解決には日朝首脳会談以外に無い。」と言いつつ、日朝関係は時間が経過するほどにその環境は悪化しており、日本の総理が独自に北朝鮮と交渉するなどは望むべくも有りません。

 この間、小泉総理が北朝鮮に電撃訪問をして5人が帰国しましたが、その後、20年間全く進展がありません。

 拉致家族も「期待するだけ落胆が大きくなる。首相が代わる度に同じ事を言うが、もう当てにできない。」と信頼関係も崩れてきています。

 小泉総理が北朝鮮を訪問し当時の金正日総書記と首脳会談を行い、拉致家族5人を人道的立場から一旦日本に帰国させ、その後、北朝鮮に戻し、改めて再来日させるという約束を、当時の小泉総理と安倍官房副長官等が破り、北朝鮮に戻しませんでした。

 北朝鮮側を欺した結果、その後の拉致問題の解決は一向に進展していないのが現状です。 小泉総理の判断が正しかったのか、それとも、約束を守りその後の進展に結びつけた方が良かったのか。「たら・れば」では有りませんが、様々な議論がある所だろうと思います。

 ただ、このことを契機に、拉致問題は北朝鮮側にとってアンタッチャブルな問題となり、日本は信用できない国という烙印を押されたのは確かなようです。

 さて、従前と同じような発言をした岸田総理は、この拉致問題解決に対してどのようなカードを持って拉致家族に話をしたのでしょうか。


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