戦争省(ブログ4027)
- 2025年09月06日
話題の絶えない暴君が、今度は国防総省の呼称に「戦争省」を使用出来るようにする大統領令に署名することが伝えられました。当然、国防長官は「戦争長官」という事になります。
その理由は、「強さを内外に誇示する。戦士の精神を取り戻す」ということのようです。
報道によると、戦争省は1789年から1947年まで使用され、その後49年に「国防総省」に変更されましたが、トランプは、名称変更に意欲を示し「戦争省だったころは信じられないほどの勝利の歴史があった」と語っていたとのことですが、今、世界を取り巻く「きな臭い」状況の中で、あえて戦争省にすると言うことは、今後米軍が積極的に軍事行動を展開するという印象を世界に与えかねません。
とりわけ、中国やロシアはこの省名変更に強いアレルギーを持つ事だろうと思います。
この名称変更はトランプ流のブラフかも知れませんが、一方、本格的に米国軍の実力を知らしめて強大な権力の下、世界を席巻しようと目論んでいるということもあり得ます。
トランプが現れて、世界は翻弄されています。先ずは、地球温暖化の否定やWHOからの脱退、途上国支援からの撤退、トランプ関税による経済圧力と搾取、そして軍備を前面に出した恫喝です。
絶えることの無い要求と、国際集団主義から自国主義へと走る米国は、国際的な米国離れを招いています。
既に、ヨーロッパやNATOなどは、米軍頼みに終止符を打つかのように独自のウクライナ支援に着手する事になりますし、クワッドの1員であるインドも中国に接近、アフリカなども米国頼りから、シフトを変えつつあり、カナダもメキシコも、そして南アメリカ各国もトランプ政権の米国に距離を置くようになりました。
そして「戦争省」です。トランプを諫める事無く、保身に汲々としている米国政府閣僚は、トランプ以上に自分ファーストに陥ってしまっています。
最早、米国の信頼は地に墜ちていると言っても過言では有りません。