背景

ブログ月別アーカイブ

ブログ

>>前のページへ戻る

息を吹き返した原子力村の住人

  • 2014年06月07日

 原発再稼働を推進する北海道商工会議所連合会や道経連等の道内経済団体が開催した「第1回北海道エネルギーシンポウム」で、杉山憲一郎北大教授が「規制委員会の地震学者のせいで原発再開が遅れている。福島第1原発も含め国内の原発の耐震性は震災前から十分だった。原発の規制を全部見直す必要はなかった。大飯原発の運転差し止めを命じる福井地裁判決についても非科学的だ。」との認識を示したという記事が新聞に掲載されていました。

 この方は、福島原発事故の原因は津波のせいだとでも言うのだろうか。

 国会事故調でさえも人為的な原因を否定できないとし、いまでも福島原発事故の原因が全く明らかにならないままであるにも関わらず、何と無責任な発言なのでしょうか。

 さらに、規制委員会について「ここだけ改善すれば当面は普通の産業リスクより2、3桁低くなるというような判断を最初にすべきだ。」とも述べていますが、原発を当面は大丈夫という程度の安全性があれば良いとする認識、普通の産業リスクより2、3桁低くなれば事足りるという見識の低さには開いた口が塞がらないほど呆れてしまいました。

 この方が電力事業者から財政的支援を受けているかどうか判りませんが、このような方に講演をお願いした経済界も、安全よりも金儲けという考えなのでしょうか。

 北海道の経済界の方々は、北海道の経済を支え生産・流通・消費を担う道民の安全をその程度にしか考えていないとは思いたくはありません。


Copyright(C)高橋とおる後援会 All Rights Reserved.