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天皇のお気持ちⅡ

  • 2016年08月14日

 国内がオリンピック一色に包まれ、他のことは後回しのような雰囲気となっています。

 そのことをいいことに、安倍晋三は、歴代総理の記録を塗り替えるような二度にわたる長い夏休みを謳歌しています。

 北朝鮮が発射した「ノドン」が日本海のEEZ(排他的経済水域)内に着水しようが、中国の公船・漁船群が大挙尖閣諸島近海の領海を侵犯しようが、自らはゴルフに興じ、危機管理を全く顧みません。

 何をやっても、マスコミが批判しないことを計算しているかのようです。

 この8日に発せられた「天皇のお気持ち」についても「天皇陛下が国民に向けて、ご発言されたということを重く受け止めております。天皇陛下のご公務のあり方などについては天皇陛下のご年齢やご公務の負担の現状にかんがみる時、天皇陛下のご心労に思いを致し、どのようなことができるのか、しっかりと考えていかなければいけないと思っています」と述べましたが、いつになったら取り組むのかもはっきりいたしません。

 「お気持ち」には、「これまでのように、全身全霊をもって象徴の役目を果たしていく事が難しくなるのではないかと案じています」と有り、そこには、「今でも大変であることから、1日も早く・・・」との思いが込められているのではないでしょうか。

 そして、天皇陛下は象徴天皇としての有りように深く思いを致しています。

 安倍晋三は、参議院選挙が終わり与党で三分の二を確保したとたん、憲法改正を推し進めることを明言し、自民党の憲法改正案をベースに議論を進めることも明らかにしました。

 自民党の憲法改正案には、その第1条に「天皇は、日本国の元首であり・・・」ときっちり書かれています。

 大日本帝国憲法では、その第4条に「天皇は国の元首にして統治権を総覧し・・・」とありましたが、これが、軍部に利用されて大戦に至ったという検証の下、敗戦後は日本国憲法によって「象徴天皇」との位置づけがなされました。

 「天皇のお気持ち」を最大限に尊重するならば、安倍晋三は、自民党憲法改正草案の第1条から「天皇は、日本国の元首であり・・・」という文言を削除しなければなりません。

 そして、「皇室典範」の改訂も大きな課題です。

 皇室典範は、第1章「皇位の継承」、第2章「皇族」、第3章「摂政」、第4章「成年、敬称、即位の礼、大喪の礼、皇統譜及び陵墓」、第5章「皇室会議」で構成されていますが、その第1章第1条に「皇位は皇統に属する男系の男子が、これを継承する」とあり、第2条には、皇位継承の順序が明記されています。

 天皇が「生前退位」しようが、崩御されようが、皇太子が即位しますが、その後の継承をどうするかも焦点になります。

 今の皇室では、皇室典範にある男系の男子にこだわると、皇太子、秋篠宮親王、常陸宮親王、三笠宮親王・・・ということになりますが、年齢を考えれば、皇太子、秋篠宮親王以外は高齢となられていること、そして、皇太子と秋篠宮親王は56歳と50歳で、皇太子の後の継承を秋篠宮親王にしても、年齢が近いことも憂慮しなければなりません。

 そして、次世代の男系親王は、皇位継承順位3位の秋篠宮親王の長男である悠仁親王
となりますが、悠仁親王が成人されて結婚しても男子をもうける補償はありません。

 従って、2004年にも議論されていた女系天皇容認論もその俎上に載ってくることは避けられません。

 安倍晋三を支援する「日本会議」は男系の男子も生前退位も絶対反対の立場です。

 板挟みの安倍晋三、この問題は、天皇の意向を蔑ろにしたり、先延ばしにすれば国民から批判を受けることになります。ゴルフどころではないはずです。


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