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増税はどうする(ブログ4080)

  • 2025年10月29日

 トランプ氏が来日し、高市氏と首脳会談が行われ、高市氏はトランプ氏に防衛力の抜本強化に向けた防衛費増額の方針を伝えました。

 それも、GDP比2%達成を27年から2年前倒しし、25年度内に行うという公約を、改めてトランプ氏に約束したも同然です。

 臨時国会は、物価高騰対策としてガソリンの暫定税率の廃止を行う事になりますが、当面は2週間ごとに5円ずつ3回引き下げ、今のガソリン支援の10円を継続してその上に15円をオンすることで25円安くし、その後に法を改正するという事のようです。

 以前にもブログに書きましたが、暫定税率は1兆円が政府に、5,000億円が地方の財源となり、北海道では約300億円と試算されていますが、この財源は道路補修に充てられる事から、今後は、政府による各自治体への支援が無ければ、自治体の道路補修費は300億円減じる方向になっていきます。

 道も各自治体も財政難に陥っていることから、これは大変な事になります。

 ましてや北海道の道路は、冬の積雪で道路が凍結し、アスファルトの亀裂から水が染み込んで凍上し、春先には道路が穴だらけとなります。当然ドライバーからは道路補修への苦情が多くなり、自治体は、事故に繋がらないように補修に力を入れます。

 毎年このことを繰り返していますが、今後はどこから財源を引き出すのでしょうか。

 このことについて、臨時国会で協議されるのかも知れませんが、結局は赤字国債に依存すると言うことかもしれません。

 一方、防衛費も臨時国会と年明けの通常国会で審議を行い25年度末までに2%を達成しなければなりませんが、そのためには、臨時国会で少なくとも防衛費を1兆円増額しなければなりません。この財源は、岸田政権からの宿題でしたが今も棚の上に上げられたままとなっています。

 当初は、「法人税」、「所得税」、「たばこ税」の増税によって増額分を補うとしていましたが、増税ということに触れたくないため、ここまで来てしまいましたが、高市氏がここで増税ということを言えるのか?言えば高市氏の支持率は右肩下がりとなるでしょう。

 従って、これも増税議論を避けて赤字国債の発行ということになるかも知れません。

 つまり、借金の先送りです。赤字国債に頼りすぎると、日銀は利上げを行えない状況に追い込まれます。利上げをすれば国債の利息分の返済額が増えていくからです。しかし、利上げをする事をトランプ氏は日本に求めています。

 高市氏の外交日程が終われば、国会議論が待ち構えています。

 これらの課題にどのような「解」を用意することが出来るのか。口が災いにならないように首相は慎重に言葉を選ぶべきです。


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