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国連安保理(ブログ3368)

  • 2023年10月19日

 国連の安全保障理事会(安保理)が緊急公開会合を開き、ガザの一時停戦に関わる3本の決議案について協議を行いましたが、残念ながらいづれも否決という結果となりました。

 国連の常任理事国は第二次世界大戦の戦勝国である、アメリカ、イギリス、フランス、ロシア、中国の5ヶ国。

 非常任理事国は、地域グループ(G)ごとに、スイス(東ヨーロッパG)、アルバニア(東ヨーロッパG)、ブラジル(ラテンアメリカ・カリブ海G)、エクアドル(ラテンアメリカ・カリブ海G)、ガボン(アフリカG)、ガーナ(アフリカG)、モザンビーク(アフリカG)、日本(アジア太平洋G)、アラブ首長国連邦(アジア太平洋G)、マルタ(西ヨーロッパ・その他G)の10ヶ国、となっています。

 提案された決議案はブラジル1本、ロシア2本の3本ですが、ロシア案は採択に必要な9ヶ国の賛成が得られず、ブラジル案は12ヶ国が賛成しましたが米国が拒否権を行使したため否決となってしまいました。

 この間、安全保障に関わる様々な議題は、必ずと言って良いほど5ヶ国の常任理事国のどこかが拒否権を行使するために可決した事がありません(私の記憶には無い)。

 当然拒否権を行使する国は、自国及び利害関係を共有する国を重視する事に安保理を利用しており、そのために、世界の平和に資するであろうと思われる案件が次々と潰されてしまいます。

 果たして、国連の安保理とは、何の役に立っているのでしょうか。

 「何もさせない」と言うことに安保理の意味がある?のであれば、その存在意義を理解するのは非常に難解だと思います。


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