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呆れる発言

  • 2016年10月21日

 「土着の人間、転じて野蛮、未開の生活形態を残す先住民族を指す。」

 これはウィキペディアに掲載されている「土人」の言葉の意味です。

 そして、ご存じの通り、沖縄高江のヘリパッド建設に反対する住民に、大阪府警の機動隊員が浴びせた言葉です。

 差別・侮蔑的な言葉として、一般常識のある社会人が使用するとは思われない言葉が、国民の権利を守るはずの警察官から発せられたことはあまりにもショックでした。

 この問題について、沖縄県翁長知事は「言語道断だ。到底許されるものではなく、強い憤りを感じている」と記者団に話し、各地からの機動隊員を統括している沖縄県警の池田克史本部長に指導徹底を求めました。

 一方、大阪府の松井一郎知事(日本維新の会代表)は、「表現が不適切だとしても、大阪府警の警官が一生懸命職務を遂行しているのが分かった。出張ご苦労様。」とツイッターに投稿したということです。

 一般的に被差別部落問題の多くを抱える、関西地区の大阪府知事が差別用語を発した機動隊員に、「一生懸命任務を遂行した」とか、「出張ご苦労様」と庇うような発言をしたことに違和感を覚えますが、これが「日本維新の会」の本質なのでしょう。

 また、鶴保沖縄担当大臣が「このタイミングで、これは間違っていますよとかいう立場にはない」と発言しました。

 「土人」発言に対し、このようなコメントしか発することの出来ない大臣に、果たして沖縄担当が務まるのでしょうか。

 土人発言をした機動隊員、出張ご苦労様と発言した松井知事、間違っていますよと言う立場にないと発言した沖縄担当相、この三人は「同じ穴の狢(むじな):同類、仲間」である。

 そして、三人とも権力の側にいる人間です。


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