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参政党の憲法素案(ブログ3966)

  • 2025年07月07日

 参政党が、現行憲法の一部改正では無く、憲法を作り直す「創憲」としてその構想案を出しました。

 その前文では、「日本は、八百万の神と祖先を祀り…、天皇は、いにしえより国をしらす(国を治める)こと悠久であり…、国民もまた天皇を敬慕し、国全体が家族のように助け合って暮らす…、国民の生活は、社会の公益が確保されることによって成り立つものであり…、本憲法によって権利の基盤としての公益を守り、強化する…」と明治憲法に遡ったかのようなものとなっています。

 その条文には、《天皇を元首とすること、国民の要件は日本を大切に思う心を有すること、個人や団体の利益は、将来の世代にわたって必要な公益のもとに得られること、家族は社会の基礎であり、婚姻は男女の結合を基本とし、夫婦は氏を同じくすること、権利には義務が伴い、自由には責任が伴い、権利及び自由は濫用してはならないこと、教育勅語、愛国心、地域の祭祀、伝統行事は教育において尊重しなければならないこと、土地は公共の財産で有り、外国人または外国資本に譲渡してはならないこと、国は自衛のための軍隊を保持する事、外国の軍隊は、国内に駐留させてはならないこと、国の財政は、経世済民を目的とし通貨発行により資金を調達すること、地方自治体は、日本の伝統文化の存続普及のための予算を設けなければならないこと》等が記載されています。

 この憲法は、天皇を元首とし、国民ではなく国家が主権を有し、軍隊を保持し等など同好の士が自らの主張を基に創った言葉遊びのような印象を受けます。

 憲法学者の木村草太氏によると「どちらかというと怪文書のようなものでして、あれを憲法とか憲法改正案だと思っている人はあまりいないと思いますね。右だの左だの改憲だの護憲だの以前の文章」と一蹴しています。

 これが、今回徐々に支持率を上げている参政党の真の姿だと言うことを、支持者達はご存じなのでしょうか。ただ面白いとか、既存政党ではないからなどという理由で選択すると、自分の首を絞めてしまうことになるかも知れませんね。


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