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北電の不作為(ブログ3154)

  • 2023年03月02日

 北電がまたもや規制委員会からクレームを付けられてしまいました。

 原発の安全性に大きく関係する耐震設計の目安となる「基準地振動」について、規制委は、北電が示した検討内容が不十分である事を指摘し、基準地振動の審査を先延ばししました。

 北電は20種類の基準地振動を規制委に示しましたが、規制委は「提出していない複数の地震動が施設に多大な影響をもたらす可能性を否定できない。」として北電に再考を求めました。

 昨年8月7日の私のブログにも掲載しましたが、その時点で北電は「基準地振動について9月下旬に規制委に説明をする。」と伝えていました。しかしそれから何と半年もズレての説明です。そして、またもや規制委から「NO」を突きつけられました。

 泊原発は設計当初370ガルの基準地振動を設定していましたが、フクシマ原発事故後にこの基準を550ガルに見直して補強し、その後2018年には620ガルまで引き上げましたが、これでも既存の原発における基準地振動としては下位に位置しており、震度6弱程度までの耐震設計となっています(2月25日の釧路地震が震度5弱)。

 そして、2000年までの主な地震では、700ガル以上が30回以上、1,000ガル以上が17回記録されています。

 2018年の北海道胆振東部地震がマグニチュード6.7で基準値振動は1,796ガルとなっています。

 昨年8月の段階でも規制委は「北電には的確な説明が出来る専門家がいないのではないか。」と発言し、「何とかしなければならない。」と北電を擁護するような発言をしていましたが、結局、昨年から一歩も前に進んでいないことが明らかになりました。

 これに対し規制委は、「審議を行うだけの資料の作り込みが不十分なために会合の回数が増えている、効率が悪すぎる。」、「回答も具体性に乏しい。会議の場で説明できる体制にしなければ進まない。」と指摘し、規制委事務局も「北電には同じ事を繰り返し言い続けているが、成長していない。今年12月の説明終了も難しいだろう。」と憤っていました。道民から見ても、北電のレベルがどうなっているのか疑いたくなります。

 ここまで低い安全意識では、企業自体が原発を稼働させるレベルに達していないと思わざるを得なく、規制委に甘えている体質には当事者意識をも疑ってしまいます。

 社長が「原発を再稼働すれば電気料金を値下げする。」と、道民に再稼働への理解を促し、そして政府寄りと評価され、何とか再稼働をと考えている規制委でさえも、「GO」を出せない技術レベルとそれを改善できない現実、これは、安全に対する北電の不作為以外の何ものでもありません。

 次に北電は、一体どの程度の基準地振動を示してくるのか、そして、そのためにどのような耐震補強計画を示してくるのでしょうか。


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