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劣化した社会

  • 2016年12月31日

 今日で今年も大晦日を迎えました。

 街中慌ただしさに包まれた年末の風景となっていますが、テレビも新聞は今年の出来事を特集、思い出したいことも思い出したくないことも関係なく映し出しています。

 それぞれの方々も自分なりに1年の出来事を振り返っておられるでしょう。

 私もこの1年を振り返ってみました。

 今年は、1月から外来での抗ガン剤治療に移行し、転移していた肝臓を中心とした治療を続けていましたが、4月に入り、転移していたガン細胞6カ所の内3カ所がCTスキャンでも目視が出来ない位になり、残り3カ所もミリ単位ほどとなったことから、担当の医師から「完治を目指しましょう」という言葉をいただき、6月に手術を実施、胃の全摘出と肝臓の部分摘出を行いました。

 それから6ヶ月が経過し、体調も順調に推移しています。

 私のことはこの程度ですが、この1年、日本の社会は目に見えて疲弊してきていることを実感します。

 経済は一向に好転せず賃金も抑えられたまま、ワーキングプアという言葉が当たり前となり、長時間労働が常態化、自殺者まで出しても企業は責任回避、生活保護率が上がり子供の貧困は6人に一人から5人に一人と増加し、奨学金ローンで卒業後はローン地獄が待っている、保育所不足でパートも出来ず、年金も引き下げられ、高額医療費を含めた自己負担は上昇、介護保険の基準を上げ、自己負担も増やして、さらに要支援・要介護は在宅を求める。

 一方、甘利前大臣は収賄に対し睡眠障害と称して入院の無責任、菅官房長官や稲田防衛相、高市総務相などは白紙領収書での居直り、山本農水相の強行採決発言や鶴保沖縄担当相の土人発言など政治家の劣化、安倍晋三の国益に資することにない場当たり外交、憲法改正に血道を上げる右派勢力とその団体に多くの議員が加盟している自民党、取り上げればきりがないほどの政治は疲弊し、それが国民を巻き込み、一部の富裕層を除いて「国民総不幸社会」へと進んでいるように思えた1年でした。

 暗いことの方が多かった気のする今年も今日で終わりますが、来年こそは国民にとって、そして私たちにとって、本当に良い年になって欲しいと願うばかりです。


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