背景

ブログ月別アーカイブ

ブログ

>>前のページへ戻る

使用済み核燃料は何処に貯蔵(ブログ3298)

  • 2023年08月03日

 中国電力が、原発の建設計画をしている山口県上関町に新たな使用済み核燃料の中間処理施設をも建設する検討に入ったことが報道され、改めて、全国の原発事業者が使用済み核燃料の処理に困っている現実が明らかになりました。

 関西電力は、既に貯蔵プールが満杯になりつつあり、青森県の中間貯蔵施設に受け入れを要請をしましたが、青森県は、「使用済み核燃料の再処理を行うことを条件に受け入れてきたのであり、政府が再処理を行えないのであれば、現在の中間貯蔵施設内にある使用済み核燃料を各発電事業者に戻す。」と話していますし、使用済み核燃料中間貯蔵施設のある「むつ市」は「市は核のごみ捨て場ではない。全国の燃料を引き受ける必然性はない」との姿勢を貫いています。

 一方、関電が所有する福井県の美浜3号機、高浜1・2号機は使用済み核燃料をどこかに移さなければ敷地内にある冷却プールが限界に近づき、福井県の杉本知事は、県外に搬出しない場合は原発の稼働を認めないと関電に通告、八方塞がりの関電は止むなくその一部をフランスに搬出しました。

 今回の中国電力も、同じような状況にあることから、原発建設予定地の上関町に中間貯蔵施設の建設を目論んでいるのでしょう。

 しかし、上関原発は住民の反対が強く、未だに建設の目処が立っていないことから、中間貯蔵施設についても強く反対することでしょう。

 行き詰まっていく使用済み核燃料の貯蔵。核燃サイクルは破綻しており、再利用は出来ないまま、核のゴミは貯まっていきます。この問題を放置したまま、原発の再稼働はあり得ないと思います。


Copyright(C)高橋とおる後援会 All Rights Reserved.