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ピンチをチャンスに

  • 2020年03月19日

 知事が、昨日記者会見を行い、道内の「緊急事態宣言」を終了することを報告しました。

 「感染者の増加が抑えられ、平準化してきたことや医療体制の崩壊を防ぐことが出来たことから、感染防止を図る“新たなステージ”へ移行する」というのがその理由のようですが、その新たなステージというのはどういうことか、知事の言葉では「社会経済活動の回復を図りつつ、引き続き感染拡大防止に取り組む必要がある」と言う事ですが、非常に抽象的で、新たなステージで何をするのかが明らかではありません。

 一斉休校は引き続き継続し、外出自粛は従来要請していた休日だけでは無く新たに平日も含めて継続する事としています。

 これでは、緊急事態宣言で知事が要請した内容と変わらないどころか、さらに平日に拡大することになります。

 今回、多くの時間を費やし、新型コロナウィルス感染症の対応を議論してきた議会にも、新たなステージの説明や宣言集結について相談をする事も無く、またいつものように独断で決定してしまいました。

 「地方自治体の運営は行政と議会が両輪となる」というのは言い古された言葉かも知れませんが、知事の議会軽視はエスカレートするばかりで、支える与党議員の半分以上は呆れてしまっています。

 そして、本会議最終日の25日に補正予算を提出すると唐突に打ち出しました。

 既に今月の13日には、今年度最終補正予算を審議し、可決成立をしているにも関わらずです。

 国の新型コロナウィルス対策の第1弾である153億円と予備費を使った第2弾の4,308億円に合わせたものですが、25日に提案し可決成立しても、年度内では土日を挟み予算執行が出来るのは週明けの30日、31日の二日間です。

 当然、新年度に入ってからの支出となるわけですから、財政上は「債務負担行為」や「繰越明許費」等の扱いとなるのでしょうが、あえて、残り少ない日程で、職員に寝ずの仕事を強いて項目と予算付けをしても、結果は4月以降の支出となります。

 新型コロナウィルス関連となれば野党も反対しずらいものですから、それを承知で、関係委員会付託や予算特別委員会付託を省略し本会議で即決と言うことを与党に根回しをするのでしょう。まさしく知事のパフォーマンスとしか受け取れません。

 知事に就任後に降りかかった新型コロナウィルス対策は、自身を売り出す絶好の機会、まさしく「ピンチをチャンスに」を地で行っているとしか思えません。


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