背景

ブログ月別アーカイブ

ブログ

>>前のページへ戻る

カジノとその罪

  • 2016年04月21日

 闇カジノに出入りしていたことから、オリンピックの日本代表指定解除と無期限の試合出場停止、所属先のNTT東日本のペナルティーも出勤停止という厳しい処分が待ち受けていたバドミントンの桃田選手。

 反社会的組織との付き合いとか、飲みに行っての派手な遊びとか、色々書かれてバッシングをされている一方、バドミントン協会へはコンプライアンスや社会規範に関する指導のあり方や、屈指のアスリートに対する処分のあり方などにも批判もあるようです。

 私はやはり、幾ら有名なスポーツ選手であっても違法なことを行ったことは責められるべきだと思います。

 私は、ギャンブルが好きではありません。いくら合法であっても競輪、競馬、パチンコにも行きませんし、麻雀はルールがよく分かりません。

 日本は、これまで公営ギャンブル以外の賭博行為は禁じられており(パチンコは遊技)、賭博に係る行為は、単純賭博罪(刑法185条)、常習賭博罪(刑法186条1項)、賭博場開帳罪・博徒結合罪(刑法186条2項)、富くじ罪(刑法187条)の構成要件に該当しうる行為として厳しく罰せられます。

 また、2009年の厚労省の調査では、ギャンブル依存症の生涯有病率は、米国1.4%、英国0.8%、スウェーデン1.2%に対し、日本男性は9.6%、女性は1.6%と圧倒的に高くなっています。

 ギャンブル依存症はWHO(世界保健機構)でも認められている病気であり、日本では10人に1人ほどが発症し、脳内の神経伝達物質ドーパミンが関わっているとされ、その人や家族の人生を狂わせる他、社会的損失を生むとされています。

 イギリスはブックメーカーがあり、プロスポーツだけではなくアマチュアスポーツ、クリスマスの天気、ノーベル賞など何でも賭け事の対象にしますが有病率は高くありません。

 日本は、公営ギャンブルの他、パチンコ、麻雀、時代によっては丁半博打、チンチロリン、花札など、まち場でのギャンブルも横行していたことが原因なのか、熱くなる国民性なのかは判りませんが、各国に比較して有病率が異常に高くなっています。

 桃田選手が記者会見で言っていたように、スポーツ界という勝負の世界にいれば、ギャンブルにも興味を持つようになるのかも知れませんし、負けが込み、このままではダメだと思いながらも止めることの出来ないアディクション(嗜癖)が自分をコントロール出来なくさせてしまうことも事実のようです。

 以前は、相撲界、そしてプロ野球界、そして、今度はアマチュアスポーツ界までも賭博が蔓延って(はびこって)しまいました。

 一方、安倍晋三はこれまでも国会に幾度も「カジノを含むIR法案」の提出を試みながら断念をしてきましたが、成長戦略と位置づけ、東京オリンピックまでに実施したいと、この秋の臨時国会に向けて改めての成立を目指しています。

 一国のトップが率先してカジノを容認し、博打を成長戦略と位置づける取り組みを行っていることを、社会経験に乏しい若者はどのように見ていたのでしょうか。

 そして「いずれ解禁されるギャンブルを少し前に経験してみたくなった。」とすれば、その罪は一体誰にあるのでしょうか。


Copyright(C)高橋とおる後援会 All Rights Reserved.