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お飾りの大臣

  • 2014年11月10日

 「うちわ」騒動で辞任した松島みどり前法務大臣の後任として就任した上川陽子法務大臣が、4日の参議院予算委員会で、民主党の水岡俊一議員が行った法務に関わる基本的な質問に答えられず、大臣ながら法務の基本的な知識も全くないことを露呈しました。

 水岡議員は以前、西川農水相が栃木県議会議員だった頃、収賄により逮捕された事を追求しましたが、逮捕後の処分について、西川農水相が「私は罪を認めていない。不起訴だった」と答弁し、水岡議員は「当時の新聞報道では罪を認めた上での起訴猶予とある」と指摘したことから、あくまで一般論として、上川法相に不起訴と起訴猶予の違いを問いましたが、答弁に窮し、事務方に「助けて」とアイコンタクト、事務方から六法全書でのレクチャーを受けること3分。六法全書を持っての答弁もしどろもどろ、事務方は2度3度と必至のレクチャー、それでも答弁が出来ず、これを4度繰り返し審議は中断となってしまいました。

 質問した水岡議員がその違いを説明すると、その通りですと恐縮していたとか。

 「うちわ」の後に就任した法相が不起訴と起訴猶予の違いも分からないという体たらく。

 思い出せば、宮沢経産相が川内(せんだい)原発を「かわうち原発」と発言し、塩崎厚労相は労働者派遣法の説明が出来なかったなど、アベシン改造内閣の軽薄さが改めて浮き彫りになりました。

 道議会本会議や予算特別委員会でも同じように答弁を官僚に頼り切る知事の姿と重なります。まさに同じ構図。

 全て、官僚の手の中のお飾りの大臣、官僚にとって扱いやすい大臣、日本の官僚機構が日本を動かしています。そして道を動かすのも知事ではないのかも知れません。


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