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お手伝いとケアラー

  • 2022年04月09日

 厚労省が行ったヤングケアラーの調査で、小学6年生の5%(約15人に1人)が「世話をしている家族がいる」と回答したことが判明しました。

 内訳は、兄弟が71%でその中でも「幼い」が73.9%、それ以外に「障がい」や「病気」との回答があり、他には「母」が29.8%、「父」、「祖父」、「祖母」と続きます。

 家族を取り巻く環境が変化したのか、夫婦供稼ぎという経済環境が変化したためか、いずれにしても、家族のケアのために自分の時間が切り取られているという意識があることは、この調査で解りました。

 これまでヤングケアラーといえば、どちらかというと家族の介護というイメージでしたが、今回の調査でも小中学生の場合は弟妹の世話という率が高いようです。

 しかし、遡れば高度成長時代から「鍵っ子」は普通のことでしたし、学校から帰宅した後に弟妹を保育園に迎えに行って、親が帰ってくるまで面倒を見ることは兄姉とすれば当然のことでした。

 以前は、お手伝いの範疇でしたが、今は「ケア」という言葉となり、兄や姉は「ケアラー」と呼ばれることによって、問題の対象になってしまうということでしょうか。

 兄弟・姉妹が障がいを持っている場合や両親・祖父母の介護が必要な場合は、当然のことながら幼い子どもが対処するには「重すぎる」状況であり、支援の対象としなければなりませんが、「自分自身以外の事以外は」というのはもう少し内容の精査が必要ですし、調査結果が、自分は普通では無く「ケアラーなんだ」と思ってしまい、他の同級生と異なる存在なのだと落ち込むことにつながらないように包み込んでいくことだと思います。


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