米国がイランを攻撃(ブログ3951)
- 2025年06月22日
米国がイランの核製造施設とされるフォルドゥを含めた3カ所を攻撃しました。
詳細は今の段階では分かりませんが、ニュースではバスターバンカーを複数使用したようです。
トランプは、「イランは核兵器の製造を廃棄すべき」と主張していますが、米国家情報長官のギャバ-ド氏は、「イランが核兵器を製造していないと引き続き分析している」と語っていることから、政権内でも見解が分かれています。
思いだせば、イラクが大量破壊兵器を所有しているとの理由で、当時の米国ブッシュ大統領がイギリスなどと手を組んでイラクを攻撃し、サダムフセイン大統領を拘束、その後死刑を執行、しかし、戦後の検証で、イラクには大量破壊兵器が無かったことが明らかになり、イギリスはその事実を認めましたが、戦争の中心だった米国はそのことを認めず、支援した日本もこの事実に口をつぐみました。
今回、トランプが命じた核製造拠点と思われる三つの施設への攻撃後、IAEAは破壊された施設の周辺で放射能は測定されていないと発表しました。果たして、イランは、核兵器を製造していたのか、時間が経つにつれて明らかになるものと思います。
ただ、イスラム教指導者であり、イランの最高指導者であるハメネイ師がどのような判断をするのかが注目されます。ハメネイ師は、ホメイニ師の弟子で、これまで、イランの大統領、最高国防会議議長も歴任しており、今のイラク大統領は当然、後輩と言うことになりますから、ハメネイ師の判断が大きく左右するだろう事は明らかです。
ただ、ハメネイ師が何も抵抗をせずにトランプや宿敵でもあるネタニヤフに屈服するとも思えませんから、今後の中東の動きを注視しなければなりません。