三連休真ん中の投票日(ブログ3960)
- 2025年07月01日
参議院議員選挙の投票日が、7月19日(土)、20日(日)、21日(祝:海の日)3連休の中日の20日に決まりました。
新しい憲法が施行されてからこれまで、参議院議員選挙が連休中に行われるのは史上初めてのケースとなります。これは与党の企てなのか、「何と姑息な」と考える方も多いのでは無いかと思います。
7月の3連休の時期は学校も夏休み(北海道以外は)に入る時期とも重なり、家族旅行やレジャーに出かける人も多いと見られます。つまり、自民党には投票しないであろう無党派層の方々は、投票日にはどこかに出かけるで有ろうとの魂胆が見え見えで、SNSでも、組織票の有る(公明党も含む)与党が有利になるという声が多くなっています。
また、与党は、ガソリンの補助についても10円を目処に行うとし、5月29日にまず5円分を、その後、1週間ごとに1円ずつ引き上げて、公示となる7月3日に10円となる様に仕込んでおり、これも、私たちは姑息なやり方だと思っています。
林芳正官房長官は「1962年以来、参院選は一貫して日曜日に行ってきた。公職選挙法により定まる期間のうち、唯一の日曜日である7月20日を選挙の期日とした。」と述べていますが、現行憲法では国政選挙は「日曜日」でなければならないと決められておらず、従って月曜日から日曜日まで、どの曜日に行っても構わないことになっています。
実際、1969年12月27日の衆議院議員選挙の投票日は土曜日でした(当時は土曜日は出勤日)。
この時も、28日(日)になれば、年末の正月休み(当時は仕事納めが12月28日で29日~1月3日まで正月休み)に入ることになり、投票行為に支障が生じることを考慮しての土曜日投票でした。
法律の規定では、“国会閉会日から24日以後、30日以内に参院選の投票を行う必要がある”となっていますが、そうなれば、6月22日に閉会していますので、7月16日から22日までに投票日を決めればいいということになります。
そうなれば、19日(土)でも良いし、21日(祝)でも良いことになります。
したがって、今回の場合は連休初日の土曜日にすることが、今回の参院選挙の投票日として、よりベターな選択だったのでは無いでしょうか。
無論、期日前投票が有りますから、「3連休を楽しみたかったら期日前投票をすれば良いのでは無いか」と言う方もおられます。現在、期日前投票は徐々に増え続けてはいますが、平日に仕事を持たれている方が多く、主流はやはり休日の投票行為では無いかと思います。これからは週休3日制を取り入れる企業も出始めていることや、さらにシフト制の変則労働に就いている方も増えてきています。
まずは、期日前投票を充実させること、そして日曜日に固執しない柔軟な投開票日を検討して欲しいと思います。
併せて、投票終了と共に集計が終了する電子投票の信頼性を重視した実施を早急に導入して欲しいと思います。既に24年には大阪府の四條畷市で市長選挙と市議会議員選挙に導入して問題なく終了しています。