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NUMOの素顔(ブログ3935)

  • 2025年06月06日

 北海道教育大学岡村聡名誉教授(地質学)を中心とした研究で、寿都町東部にある「磯谷溶岩」の火山活動の中心点について提出した論文が、日本地質学会に受理され、新しい知見として認められることになりました。

 新知見では、磯谷溶岩が分布する範囲の南側にある山頂(436m)周辺が火口からの噴出物で形成された火砕丘と確認され、この新知見によれば、これは第四紀火山(258万年前から火山活動が続いていると言われる)であり、周辺15km以内が核廃棄物最終処分場不適地となるなることから、寿都町の大半が不適地となります。

 NUMOはこれまで、この文献が新知見となることは認めつつ火山の中心が特定されていないとし、文献調査報告書には反映しないと主張していましたが、日本地質学会がこの論文を正式に査読(学術論文が他の専門家によって評価されるシステム。査読を通過した信頼性の高い論文は査読付き論文とされ、社会的学術的な客観性評価が高い)を経て受理されたことから、NUMOにとって無視できない論文のはずですが、未だに寿都町全体を第2段階の概要調査の対象とする文献調査の結果は変更しないとしています。

 規制委員会でも、審査には新知見を重視することになっていますが、NUMOはあくまでも寿都町と神恵内町を概要調査候補から外したくないという不遜な態度を崩していませんが、最終処分法では、「約258万年前以降に活動した第四紀火山は、活動が続いているとされ、中心から半径15km以内は最終処分場に適さない」とし、除外しなければなりません。

 さて、今回の新知見をNUMOが無視すれば、仮面の奥のNUMOの素顔が表れる事になります。


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