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NHKの矜持

  • 2014年07月13日

 7月3日に放送された「NHKクローズアップ現代」に菅官房長官が出演した際、集団的自衛権について国谷裕子キャスターから受けた質問に対し、官邸が激怒し、NKKが土下座をして謝罪をしたという記事が写真週刊誌「フライデー」に掲載されていることを逢坂代表から聞き、改めてユーチューブでその放送を見ましたが、国谷キャスターはまさしく今回の閣議決定での矛盾と国民の疑問を指摘し、菅官房長官はただただ閣議決定の「新三要件」があるから大丈夫だとしか答えられないという内容でした。

 視聴した私も、やっぱり疑問は何一つ解消しないとの印象を強く持ちましたが、この問題でNHKが謝罪したと言うことは、あの籾井会長の「政府が右と言ったら左とは言えない」発言をまさしく地でいったものと思います。

 そして、今夜午後9時からのNHKスペシャル「集団的自衛権行使容認決定の舞台裏で何が」という番組が放送され、「クローズアップ現代」事件の後ということもあって興味深く視聴しました。

 番組の内容は、自民党と公明党の駆け引きが主要の中身で、両党が閣議決定内容を合意するまでの苦労話の域を出ず、私は与党の宣伝を公共放送で行っていたとしか思えませんでした。

 この番組の最後に、進行役のNHK小池英夫政治部長は「明日から二日間、衆参の予算委員会で集中審議が行われますが、この問題について国民の理解が深まるよう丁寧な説明が求められています。」と締めくくりました。

 なぜ、政府の代弁者のようなコメントをするのか、まさに、伏線は籾井発言であり、「クローズアップ現代」での謝罪であったと思います。

 そこに中立な立場や国民の視点を忘れてしまい、政府の宣伝媒体となったNHKを見る思いで、NHKというマスコミの矜持はどこにいったのかと寂しくなりました。

 興味のある方は、ネットなどで見て欲しいと思います。


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