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N国党の不条理

  • 2019年10月09日

 NHKから国民を守る党(N国党)の立花孝志党首が、参議院議員を辞して埼玉県の参議院補欠選挙に出馬することを表明しました。

 参議院議員を辞して参議院議員に立候補するという、全く理解の出来ない行動に打って出たと言うことです。

 参院埼玉選挙区の補選への立候補を打診していた豊田真由子氏が、出馬に応じなかったからということで、要請していた自身が立候補するという理屈のようですが、まったく理解が出来ません。

 豊田真由子氏といえば、埼玉4区の前衆議院議員で、「このハゲー」と秘書に暴言・暴行を行ったことから多くの批判を浴び、17年8月に自民党を離党後、17年10月の衆議院選挙に無所属で出馬しましたが落選した方です。

 当然、今回参院埼玉選挙区の補選に出馬すれば、2年前の事が再燃して当選はおぼつかないものと思われ、本人も立花氏の要請を受諾しなかったものと思われます。

 N国党は、北方領土へのビザ無し訪問で酩酊し、「北方領土を手に入れるためには戦争しかない」と訪問団団長に詰め寄り、果ては「女が欲しい」、「オッパイ、オッパイ」と叫び、自民党から除名され、国会から辞職勧告までされた「丸山穂高氏」を引き入れた党です。 そして、今度は「ハゲー」の豊田真由子氏に声を掛けました。

 いわゆる議員としての資質が全く無く、自民党の勢いで当選した落ちこぼればかりを集めようとしています。

 今回の補選出馬についても、単に党勢を拡大するためだけが目的の打算でしかありません。

 N国党は今回の参議院選挙で政党要件である得票数2%をクリアーして政党として認められましたが、NHKの「日曜討論」に呼ばれるには、もう一つの要件である所属議員5人以上の議員が必要とするNHK独自の参加基準をクリアーするため、立花氏は、所属議員を増やすことに執念を燃やしています。

 天敵であるNHKの番組に出て、番組内でNHKを強烈に批判するということが立花氏の目的なのであれば、党利党略ではなく私利私欲の誹りを免れないのではないないでしょうか。

 政党は、自ら党勢を拡大し、政権を担って政策を実現するのは当然ですから、党勢を拡大すると言う1点では理解しますが、そうであれば、参議院議員を辞して参議院議員に立候補するなどという手法は邪道であり、正々堂々とN国党の理念に賛同する候補を打ち立てて、埼玉県の有権者に政策を訴え選挙戦に臨むべきです。

 それでなくても、これまでの立花氏の言動は、「マツコデラックス氏」の番組にケンカを売り、スポンサーである「崎陽軒」の不買運動を呼びかけたり、「馬鹿な国ほど子供を産む、アホみたいに子どもを産む民族はとりあえず虐殺しよう」、「差別やいじめは神様が作った摂理」などと暴言を吐くなど、常人とはとても思えない方だと思います。

 今回の参院埼玉補選は、埼玉県の有権者の良識と賢明なる判断が問われる選挙だと思います。


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