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LGBT差別発言

  • 2018年07月30日

 杉田水脈(すぎた・みお)衆議院議員とはいったいどのような思想の持ち主なのか。

 LGBT(レズ:女性同性愛者・ゲイ:男性同性愛者・バイセクシャル:両性愛者・トランスジェンダー:出生児に診断された性と自認する性の不一致者)に対して、「彼らは子どもを作らない、つまり『生産性』が無い。そこに税金を投入することが果たしてどうなのか」と月刊誌に掲載しました。

 さらに、杉田議員は「支援の度が過ぎる」とも発言しています。

 国は、一体LGBTの方々に度が過ぎるほどの支援をしてきたのでしょうか、認識不足も甚だしい限りです。

 性的マイノリティーの方々も、その他の方々と同様にこの国で生活し納税をしている国民であり、特別に優遇されているわけではありません。

 もし、生産性だけで判断され、生産性が無ければ税の投入は必要ないとのお考えであれば、それも、子どもを作らない、作れないということが尺度であるとすれば、危険な思想の持ち主である国会議員と断じなければなりません。

 近年、独身の方が多くなっていることの根底には何があるのか、仕事をしても一人で生活するのがやっとの所得、結婚しても夫婦共稼ぎで生活に追われ、子どもにも十分な教育を与えてやることが出来ない現実、両親に介護が必要でその介護のために結婚できる状況ではないこと、などなど、政治の責任に負うところが大であるにも関わらず、杉田議員はこの問題に対し、どのような活動をしてきたのでしょうか。

 また、性的マイノリティーの方々を差別する思想は、津久井やまゆり園事件の犯人である上松容疑者が、発した「生きるに値しない命:ナチスの人種衛生学的政策におけるフレーズ)、障がい者などいなくなればいい」ということと通底していると言わざるを得ませんし、過去、日本政府が国を挙げて行い、今、そのことが断罪されている優生思想による強制不妊手術にもつながります。

 杉田議員だけではなく、二階幹事長は「子供を産まない方が幸せじゃないかと勝手なことを考える人がいる」と発言、加藤寛治衆議院議員の「子どもは3人以上産み、育てて欲しい」発言、山東昭子参議院議員は「子どもを4人以上産んだ女性を表彰する」と発言するなど、戦中の「産めよ増やせよ」の発想そのものではないでしょうか。

 この方々は、少子化は個人主義が原因であると見当違いの発想の下、国会議員の責務である少子化の根本的な問題への解決策を提示する事はありません。


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