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8月15日

  • 2014年08月15日

 69回目の敗戦記念日を迎えました。

 11時45分からNHKで「全国戦没者追悼式」の模様が映し出され、アベシンから式辞、天皇陛下から追悼の辞が述べられました。

 アベシンは、今年も昨年と同じようにアジア諸国への加害と反省を述べることなく、不戦の誓いも触れずじまいでした。

 集団的自衛権を閣議決定したアベシンは、御霊に向かって「皆さんが戦ってきた日本を守るために憲法の解釈を変更し、同盟国と手を携えて他国との戦争が出来る国にしました。皆さんが生きて戦った戦前回帰です。」と胸を張って述べるのかと期待していましたが、案外、場所をわきまえる気持ちはあったのだと感心しました。

 来年は戦後70年目、人間で言えば「古希」、古来まれな長寿という意味ですが、70年とはそれ程長い年月であり、あの大戦を記憶から遠ざけ、風化させてしまうのに十分な時間となってしまったような気がします。

 ある記事によると、野中広務・元官房長官が7月24日沖縄県・那覇市で行われたシンポジュームで「引退してから10年がたちますので、政治にくちばしをいれることは避けなくてはならないと思っておりましたが、今日の日本の政治は私どもが声を出して言わなかったら・・・(略)。大切なのは中国と一番近い韓国と北朝鮮。いかに私どもが近隣諸国と友好親善をはかっていくかが、日本の悠久の平和につながっていくし、沖縄の負担軽減につながっていく。どうして自ら行って話し合いをする努力をしないのか残念に思う。 集団的自衛権が解釈によってそのまま行われようとするならば・・・、憲法によって出来た内閣がその憲法を無視して解釈で事をはかろうとするのは本末転倒であります。」

 と話し、7月18日の朝日新聞のインタビューには「戦争がどれだけ深い傷跡を国内外に残したか、もっと謙虚にあの時代を検証してほしい。『戦後レジームからの脱却』いうてね、歴史を消してしまうようなやり方は間違っている。それは、国際社会への復帰につながった東京裁判も否定する。だから安倍さんはA級戦犯が祀られている靖国神社に参るんですよ。」とアベシンのことを批判しています。

 そして今日も、与野党問わず多くの国会議員が靖国神社に参拝をしたました。

 世界では、イスラエルがパレスチナ自治区ガザを連日のように攻撃し、8月3日までに1800人以上が殺され、9000人以上が負傷し、その多くは民間人そして子どもたちであり、また、ウクライナ情勢も予断を許しません。

 「防衛装備移転三原則」により、イスラエルの兵器開発に日本も荷担していますし、ロシアへの経済制裁にも荷担しています。そして、これらは同盟国アメリカとの密接な関係の中で行われていることなのです。

 歴史と記憶を風化させず、またしてもその過ちに向かいつつある政府に異を唱え続ける日にしたいと思います。


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