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12月8日(ブログ4116)

  • 2025年12月08日

 12月14日は、赤穂浪士が殿である浅野内匠頭の仇討ちのために吉良上野介の屋敷に討ち入りを決行して、無事にその本懐を遂げた日です。

 毎年?、最近はそうでも無いですが、平成時代の中くらいまでは12月になると赤穂浪士の仇討ち物がテレビでも放映されていましたが、今は、ほぼほぼ忘れ去られているようです。

 さて、今日12月8日は、1941年に日本軍が「ニイタカヤマノボレ」の攻撃命令とともにハワイの真珠湾の米軍基地に宣戦布告をする事もなく奇襲をかけた日です。

 これ以前に、日本は1937年に盧溝橋事件を発端として日中戦争に突入、この時も日中双方が宣戦布告をせずに戦争に突入、中国国内では、蒋介石率いる中華民国国民政府と毛沢東率いる中国共産党の内戦もありましたが、先ずは国内の統一を優先したことなどから、日本が満州を制圧、その後、蒋介石がイギリス、アメリカ、オランダの支援を得て日本へ宣戦布告、欧米が日本に経済制裁を行ったことから日本軍は戦況の起死回生を狙って米国の領土である真珠湾に急襲をかけたのが12月8日です。

 その結末は皆さんご存じの通りで、戦勝国であるアメリカ、中国、イギリス、との間でポツダム宣言が交わされ、45年8月8日にはソビエトも加わり、この宣言で日本は無条件降伏し、戦勝国に日本の全てを委ねる事になります。この時に中国から奪い植民地としてきた台湾を中国に返還しました。
台湾は、中国国内で毛沢東率いる中国共産党に敗北した蒋介石が、台湾をその地として治めていましたが72年の日中共同声明で、日本は「台湾は中国の領土の不可分の一部とする中国政府の立場を十分理解し、尊重する」としました。

 それ以来、日本政府はこの立場を変えること無く今でも台湾は中国の一部であるとしています。そしてこれは国際的にも合意されていることから、国際的なスポーツでも台湾は「チャイニーズ・タイペイ」と言う呼称であり、日本にも大使館は無く「駐日台北経済・文化代表処」が置かれています。

 日本は、今でも敗戦国であり、戦勝国である中国との宣言を尊重しなければならない立場にある事を、歴史修正主義者である高市氏は受け入れ難いのでしょうか。

 「口から出た言葉は消えない」と言われます。意図しない発言は時間をおかずに訂正しなければ傷は広がるだけですが、自意識と自己顕示欲が人一倍強い高市氏は、今更自らの発言を訂正することはないでしょう。

 そして、中国は、日本への渡航の自粛、水産物の輸入禁止、レアアースなどの輸出の制限など、どんどん日本に圧力をかけています。そして、ついに軍事的な緊張が高まってきました。中国軍戦闘機による自衛隊戦闘機へのレーダー照射です。

 日本はこれに抗議、そして中国も日本を批判。今やホットラインも機能していないと言う事は、最高責任者による水面下の意思疎通も出来ない事を意味します。米国を頼りにしても、あのトランプ氏は自分の事しか考えないことから、全く当てにはならないでしょう。


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