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高市氏が呼び込む危機(ブログ4104)

  • 2025年11月25日

 トランプ氏と中国の習近平氏が電話会談をし、高市氏の台湾有事をめぐる発言に対して習氏は「台湾の統一が、ファシズムと軍国主義に対する米中共同戦の中で築かれた選後国際秩序の不可欠な部分」と強調し、「第2次世界大戦の勝利を共同で守る事が重要だ」とも語ったようです。

 これに対して、トランプ氏は「台湾問題が中国にとってどれほど重要であるかを理解している」と返しました。

 つまり、第2次世界大戦後の日本に対する無条件降伏と米国による戦後処理体制を堅持することと併せて、当時の中国共産党と蒋介石率いる国民党の内戦の結果として蒋介石軍が台湾を占拠して現在に至っていること、そして独立国とは認められていないこと、そして、米国も日本も政府として台湾は中国の一部だと内外に発していることを改めて共有することを習氏がトランプ氏に求め、トランプ氏は、台湾問題は中国の内政問題である事を認識していると返したと言うことになります。

 高市氏は、台湾有事には米軍が出動する、その場合、日本は存続危機事態と認識して、米軍を守るために中国を攻撃する。この発言でトランプ氏が喜ぶだろうと大いなる勘違いをしてしまいました。

 その結果「トラの尾」を踏んでしまい、中国の逆鱗に触れてしまったのです。

 しかし高市内閣および自民党は、その事で呼び込んでしまう危機に対して全く無自覚・無頓着なだけでは無く、一部の右翼と思われている方々は今回の事による日本へのダメージに意を介さないという負のスパイラルに陥っています。

 中国と日本は、国力も戦力も雲泥の差であり、まずは、日本が中国に頼り切っている「レアアース」は、今後輸入が難しくなるかも知れません。そうなれば半導体だAIだ、などと言っていられなくなりますし、さらに、日本にとって中国は米国に次ぐ貿易相手国であることから、経済が破綻してしまいますが、米国は日本を助けません。

 台湾有事でも米国は台湾には侵攻しないでしょうから、存立危機事態にはなりません。

 仮に日本が中国に対して攻撃を始めたら、核保有国である中国は日本の米軍基地・自衛隊基地、首都、原発に一斉に攻撃をかけるでしょう。それも最新鋭の兵器で。日本は必敗で壊滅してしまいます。

 高市氏には、これらのことが全く分かっていないようです。

 早く発言を撤回しなければ、日本は高市氏と「心中」する事になってしまうのでは無いかと思います。最悪の無知・無能な政治家です。早く誰かに代わって欲しい。


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