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韓国李首相との会談

  • 2019年10月23日

 天皇の「即位正殿の儀」に参列するために韓国から「李 洛淵(イ・ナギョン)首相」が来日しました。

 この来日にはもう一つ、安倍晋三氏との会談を行って文在寅大統領の親書を渡し、冷え切った日韓関係の時計の針を7月まで戻すという目的があります。

 7月とは、日本が韓国大法院(最高裁)が判決を下した徴用工問題を理由に、韓国を信用できない国として、日本のホワイト国から韓国を除外し、軍需物資の製造にも転用できる材料という理由で、精密機器製造に必要な半導体線洗浄に使用する「フッ化水素」、有機ELディスプレイなどに使用する「フッ化ポリイミド」、半導体の基板に塗る感光材「レジスト」などの輸出規制を決定した時ということです。

 李首相は、この問題は両首脳二人の在職中に解決すべき問題であるとし、そのために文大統領の考えを伝えたいと、首脳間の対話の再開を調整するために文大統領の新書を携えて来日しました。

 日刊ゲンダイによりますと李首相と安倍晋三氏は、かつて青瓦台の近くにある高級料亭で韓国焼酎を飲み交わし、李氏から在日韓国人ハンセン病患者の待遇改善について要請され、安倍氏がそれに応じたという経緯があるということです。

 李氏は韓国の主要紙「東亜日報」の記者時代に東京特派員を経験し、日本語を話す知日家ということもあって、韓国は今回の李氏と安倍氏の会談に期待をしているようです。

 しかし、安倍氏は、これまでの考え方を変えず、李氏との会談も他国の招待客と同様の短時間での会談とするようです。

 せっかく韓国が歩み寄る態度に出てきたのに、それを受け止めない対応をとるならば、日韓問題解決の糸口を自ら放棄し、大きな禍根を残す結果になります。

 いくら嫌韓な安倍氏であっても、懐の大きさを持って接することこそ国益にかなう外交ではないでしょうか。


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