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電気料金値下げ(ブログ4083)

  • 2025年11月01日

 北電が泊原発3号炉再稼働に合わせて、電気料金を値下げすると話していましたが、今回その値下げ率が公表されました。

 一般標準家庭については1ヶ月おお11%程度、企業関連は6%程度と言うことのようで、これまで再稼働を行った九州電力や関西電力の約1~3%という小幅ではなく、一応2桁に乗せたということを自画自賛しているようです。

 泊3号炉再稼働についての道民アンケートでは、約52%の方が再稼働に賛成の立場で、その理由は電気代が安くなるからと答えています。北電・斉藤社長の思惑通りというところでしょうか。一方、値下げを求めている道民の74%が20%以上の値下げを要望しています。4分の3相当の方々でこれは大きな数と言えますし、多くの道民がこれまでの値上げ分を還元して欲しいと思っているのです。

 つまり、3号炉の再稼働に求める道民の値下げ幅と会社の思惑には倍の乖離があります。

 道新によれば、北電はこの間、家庭向けの電気料金を13年に7.3%、14年には15,33%、23年には23,22%と3回の値上げをしており、この3回分を積み上げて合計46.28%となり約1.5倍に上昇すると記載していますが、今日に新聞では、標準世帯として1万円の電気料金を例にしていましたが、私の家庭のように月2万円支払っていたとすれば、20,000円×46.28%=9,256円が値上がりし、20,000円だった電気料金は29,256円と約3万円となってしまっていたということ。まさしく道新が指摘しているように1.5倍の電気料金です。

 さらに、10月1日からは北電のグループ会社である北電ネットワーク(送電を担当)が、宅送料金を値上げいたしました。

 北電が分社化をしない時には、当然北電の値上げとカウントされます。しかし、分社化したために北電の値上げとは切り離されていますが、徴収方法は、これまで同様に電気料金に含まれています。値上げ内容は1家庭1.1%124円、これまでの値上げ分に加算しますと、合計29,380円と言うことになります。

 つまり、北電はつごう4回値上げしたことになります。

 再稼働後に11%値下げをすると言っても、29,380円×11%=3,231円と言うことになります。これまで例として2万円で計算してきましたが、13年以降、順次値上げをした結果、今は9,380円も値上げしたにも係わらず、還元は3,231円ということです。それも2年後の3号炉再稼働後です。

 さて、今後2年間、今と、全く同じ社会情勢が続くと思われている方は少ないだろうと思います。

 北電が石狩湾新港に建設していたLNG火力発電所は、ロシアのサハリンⅡからのLNG輸入を念頭に置いていますが、トランプ氏は、ロシアへの制裁として同盟国にロシア産LNGの輸入を制限することを要請しています。仮にそうなれば火発の原料を他国から調達しなければならず、その結果、原料が値上がりする可能性が大きく、その分を電気消費者に上乗せするというのは、明らかです。

 2年間後の値下げの前に、また値上げすることも起きるのではないかと危惧します。


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