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障害・障がい・障碍

  • 2019年08月12日

 ある本を読んでいましたが、その本では「障がい」を「障碍」と表記していました。

 以前から「障害」という表記がなされてきましたが、「害」という字が抱かせるイメージが「負」のイメージを想像させることから、「障がい者」とひらがな表記に改める動きも始まり、私も、これまで「障がい」というひらがな表記をしてきました。

 しかし、表記については様々な意見があり、国連の「障害者の権利に関する条約」に示された社会モデルについて、社会こそが「障害(障壁)」を作っており、それを取り除くは社会の責務であるととらえています。

 この「社会モデル」の考え方に基づいて、あえて「害」という言葉を隠してほしくないという意見もありました。

 さて、今日読んだ本が「障碍」と表記されていたことから、「障碍」という言葉を改めて調べてみますと、障害・障碍ともに、「さまたげとなる」という意で、碍は仏教用語として使用されていたとのこと。

 国会では昨年衆参の委員会が2020年のパラリンピックを見据え、法律で「障碍」と表記できるように常用漢字表に「碍」を加えることを求める決議を行い、文化審議会国語分科会が「地方公共団体や民間組織が『碍』を使用することを妨げるものではない」との考えを示しました。

 宝塚市が今年の2月に公文書の表記について「障害」を「障碍」に変更することにしました。「害」には災害や害悪などの否定的なイメージがあり、障害者の中には不快に思う方がいるというのがその理由です。

 「障害」なのか「障がい」なのか「障碍」なのか色々な意見があることは承知をしていますが、まずは負のイメージを払しょくするのが大事ではないかと私は思います。


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