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金太郎アメの候補(ブログ4051)

  • 2025年09月30日

 自民党の総裁選挙が佳境になってきましたが、5人の候補が訴えていることが何と狭い政策なのかとあきれてしまいます。

 とりわけ、外国人への偏見を前面に出し、規制を主張する方々ばかりで閉口してしまいます。参政党の「日本人ファースト」が、自民党保守層の票の受け皿になったという催眠にかけられたのかのように、その事を訴えれば自民党員の心をつなぎ止めることが出来ると信じているのでしょうか。何とおめでたい方々ばかりだと思います。

 とりわけ高市氏の言っていることは、何の根拠も無いフェイクだと新聞でも節操の無さを皮肉っています。

 いずれ、総裁に選ばれれば臨時国会で総理大臣に任命されるかも知れない、つまり総理に一番近い方が自民党の総裁選で選ばれるのです。その候補が達が共生の社会を否定するかのような政策を行うのかと思うと背筋が寒くなります。

 国民の生活が苦しくなれば、その矛先は弱い立場の方々に向かいます。

 今はそのターゲットが外国人と言う事なのかもしれませんが、それは、いずれ生活保護受給者や高齢者、また障がいを持つ方に向けられていきます。

 そして、社会保障などを削減すれば、その行き着く矛先は低所得者です。

 一時、新自由主義社会を目指した日本が、「小さな政府と自己責任」を押しつけてきたように…。

 社会は、支え合って作り上げて行くものですし、外国人労働者も日本の経済を支える大事な戦力です。また、悪事を働けば、外国人で有ろうが日本人で有ろうが法によって罰せられるのは当たり前のことです。

 外国人観光客が日本のルールを守らないと嘆くことより、日本に入国する前に、観光エージェントなどが日本のルールをレクチャーしなければなりません。そして、ルールを無視する外国人には毅然として対処すべきです。そもそもインバウンド拡大戦略を推し進めてきたのは政府だったのではないですか、そして経済振興のために外国人研修制度を改定してより永く就労できるようにしたのも政府です。その官房長官を務めている総裁選候補者が、「外国人の訪日を制限する」と言っている姿は、天につば吐くようなものです。

 低所得者が増えたのは、「雇用形態の柔軟性」と称して非正規雇用、派遣雇用を推し進めてきたからではないでしょうか。

 これらは全て自民党政権で行ってきた事です。いま候補の方々が訴えるのは、これまでの政策の歪みを正すことで有って、決して外国人バッシングという「流行の半纏」を着ることでは無いのです。

 こんな金太郎アメのような候補にほくそ笑んでいるのはトランプだけでしょう。


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