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遠のく北方領土

  • 2019年02月27日

 国内には、「領土問題を解決し平和条約を締結する」、「北方領土を含む平和条約締結問題に必ず終止符を打つ」、「2島返還+α」、「6月の首脳会談では平和条約の枠組みの合意を目指している」と豪語し、国会でその可能性を質問されれば、「交渉に関することなので、答弁は差し控える」と、のらりくらりを繰り返している安倍晋三氏の発言に、ロシアのラブロフ外相は、「どこからそのような確信を得ているのか解らない」、「誰も一度も枠組み案など見たことがない。日本側が何を考えているのか、私には解らない」と疑問を呈しています。

 そして、安倍晋三氏は、このようなラブロフ外相の発言に「いちいち反応するつもりはない」としています。

 今日27日には、以前から工事を進めていた歯舞群島を除く色丹島、国後島、択捉島とロシア本土を結ぶ高速インターネットが光回線で結ばれる事になり、色丹島で行われる開通式にセルゲイ・イワノフ大統領特別補佐官が出席、「平和条約締結交渉では、ロシアから日本への(領土)移転の協議は行われておらず、影の形もないと保証する」と発言し、さらに色丹島への空港建設などを進めることにも触れました。

 このような事実に対しても、「日本は外交筋を通じて遺憾の意を表明した」といつものようなアリバイだけの反応です。

 平和条約締結には、多くの国が認めていないロシアのクリミア半島併合について、日本が認めることを迫ってくるでしょうし、「日本には主権が無い」とまで言われている日米安保に関わる国防問題も横たわっています。

 どちらも、米国と相反する決断が求められていますが、無理でしょう。

 このままでは、北方領土問題はまったく見えない位にどんどん遠のいていくのではないでしょうか。


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