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道立病院の行き先は?

  • 2008年11月13日

平成19年度決算特別委員会の知事総括質問が行われました。
この中で、病院会計の629億円にも達している累積欠損金の対処と、江差病院、羽幌病院、紋別病院の各道立病院の経営健全化と経営の移譲が焦点となりました。
今年の3月には、5年後を目途に指定管理者に経営を委譲することとし、指定管理者は公的性格を有する民間病院にお願いすることを目指した「北海道病院改革プラン」を策定しましたが、8ヶ月を経た今も具体的な動きは有りません。
その間も、道の策定した「自治体病院等広域化・連携構想」の地域センター病院としての位置づけの他に、国の公立病院健全化計画である「公立病院改革ガイドライン」などが複雑に絡み、道立病院単独の考え方で方向性を見いだすことが難しくなってきているだけではなく、一般会計からの繰り出し基準の見直しや病床利用率の低下による交付税の削減等という現実の問題に直面しています。
指定管理者になってもらえる相手先を求めても、民間病院も同様に医師不足を含め厳しい経営を行っている状況であり、例は不適切かもしれませんが「結婚をしますと宣言しても周りに誰も居ない」ということと同じです。
だとすれば、公営企業法の全部適用(独立採算で人事や給与も独自で判断できる。)を検討すべきですが、今まで、そのことをまじめに検討したことは無いようです。
大きな理由は、病院に勤務する道職員の給与に手を付けることに躊躇しているようで、そのことを前提に検討しないのであれば経営の改善は望めず、今のままをずーっと続けていくことでしかありません。
対応である全道庁労働組合も地域医療を守るために話し合いに応じる意志は有ると思います。
道立3病院は、過疎地域に開設されており、地域のセンター病院として無くてはならない医療機関です。
道は真剣に検討を進めて欲しいものです。


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