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道政を任せられるのか(ブログ4108)

  • 2025年11月29日

 泊原発3号炉再稼働について鈴木知事は「最終的に現実的な判断をして参る。」と答えましたが、その現実的な判断に、事故があった場合に想定される道民の被爆のことは入っていないと言うこと、道民の安全な避難についても目をつむり、現実的な判断とやらをしようとしています。

 また、PAZ(原発から半径5km)圏内や、UPZ(原発から半径30km)圏内の方の避難に必要な道路が整備されていない、緊急避難施設も十分でないことを承知で、現実的な判断をしようとしています。これは、道民の安全が確保されるまで再稼働しないのは、非現実的と言っているに等しいということです。

 また、これまでも自身が主張していた「核燃料の搬入に関わる新港と輸送道の安全」について確認することも省略したことは、天につば吐く行為です。

 これまで再稼働に同意した愛媛県伊方原発の中村知事や新潟県柏崎刈羽原発の花角知事のような、安全への配慮、原発事業者との安全協定や政府への要望さえも行わずに、エネ庁、規制委、内閣府、北電の説明を何の疑いも無く受け入れ、まだまだ生煮えのままの原発の安全に対する道民の不安や、活断層、火山の専門家の声など歯牙にも掛けず、まったく無視することになります。

 与党会派の圧力に屈したのか、それとも自身の今後の政界での身の振り方のために道民の安全を足台にしたのでは無いかと思ってしまいます。

 多分、これが知事の本音なのかもしれません。

 知事は、ご存じの通り、東京都の職員として当時赤字再建団体の夕張市に派遣され、その後も夕張に残り、市長選に立候補し市長として赤字再建団体からの脱去に尽力しました。

 ん(?)、本当にそうだったのか? 鈴木氏は18年間で322億円の返還を行う再建計画の道半ばであった8年目に夕張市長から北海道知事選に転身しました。後ろ盾は「菅元総理」、この頃から将来は赤絨毯というのが本人も含めての既定路線だったと思います。

 鈴木氏の去った後、まだまだ返済計画の半分も済んでおらず、その後の夕張市は、職員組合から市議会議員として活動していた現市長が鈴木氏の投げ出した赤字の返済計画を背負い、後始末を行ってきました。そしてやっと、2026年度で赤字を完済し、再建団体の汚名から脱却する事になります。

 鈴木氏は請われて知事選に立候補したようですが、再建計画の半分も過ぎていない中での転身は、夕張市を見捨てたに等しいと私は思っています。

 そして今、今度は北海道民の安全を見捨てて再稼働を容認し、その後に国会議員転身への足がかりとは余りにも自分勝手では無いでしょうか。

 今、札幌では「鈴木辞めろ」、「直道辞めろ」というデモ隊が大通公園を中心に、そして右翼団体の街宣車は連日のように道庁本館の周りを大音響でゆっくりと走行しています。全く主旨は違いますが、私は、本当に鈴木知事にこのまま道政を任せて良いのかという思いが日に日に募ってきています。


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