道内景気(ブログ4058)
- 2025年10月07日
日銀がまとめた道内の景気判断の報道が有りました。
北海道は全国9地域で唯一景気判断が引き下がりました。これまでも言われていましたが、「景気が良くなるのは一番最後で、景気が悪くなるのは一番最初」という言葉を残念ながら今回も証明してしまいました。
日銀の判断理由は「一部に弱めの動きが見られるが、穏やかに持ち直している」、個人消費は「物価上昇の影響を受けつつも、底堅く推移している」ということです。
「穏やかに持ち直している」という言葉は、北海道と東北だけで、他は「回復している」という言葉になっています。つまり、持ち直してはいるけれど回復までには至っていない。ということです。病気で言えば、「死には至らず持ち直してはいるが、回復という言葉は当てはまらない」ということで、予断を許さないという理解が正しいのかも知れません。
そうなれば、経済を牽引する経済界と行政の政策に不備があると言うことになります。
北海道は最低賃金が65円アップの1,075円になり、10月4日から実施することになっていますが、中小や零細企業はとても10月4日から実施することなど出来ず、来年の4月から実施したいが、それも自信が無いという声を多く耳にします。
働く方の所得が上がらなければ、当然消費も上向きません。この10月から食品も約3万品目が値上げされますが、これでは、ただただ所得が目減りしていくだけなのです。つまり負のスパイラルに入ったままなのです。この状態に鈴木知事は即効性のある独自の手を打つことが出来るのか、それとも座して政府の方を向くだけなのか。
今こそ、リーダーとしての行動を示す時だと思います。