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過去に目を…(ブログ4014)

  • 2025年08月24日

 日本でも、歴史修正主義者が国政に議席を持つ程となり、日本の負の歴史、それも戦争を中心とした近現代史が歪められています。彼らの主張は、「自虐的な歴史は全て嘘であって、日本が行ってきた戦争はアジアを中心とした大東亜共栄圏の反映のための戦いであり、感謝されこそすれ、恨まれることなど微塵もない」と言う事をベースに置き、日本および日本軍は加害者ではないと主張します。

 しかし、敗戦後80年の月日が経過し、今まで、伏せられてきたことが様々な取材や研究によって、より鮮明な事実として私たちに突きつけられています。

 1985年、当時のドイツ連邦共和国ヴァイゼッカー大統領が、ヨーロッパにおける終戦40周年を記念して行った有名な演説をここで思い出してみましょう。

 「我が国では、新しい世代が政治的責任を引き受けるだけに成長している。その若者たちは、40年前に起こったことに対しては責任が無い。しかし、彼らは歴史的結果にたいしては責任がある・・・。若者達の先祖は苦い遺産を残したのである。我々全ては、罪があるにせよ無いにせよ、老人であろうと若者であろうと過去を受け入れなければならない。

 我々は すべての過去の結果から影響を受けており、また過去に責任を負っている。若者と老人とは互いに助け合い、なぜ記憶を生き生きと保つことが決定的に重要であるかを理解し合わなければならない。。また、そのことは出来るはずである。これは過去として期限満了にできる1件ではない。それは不可能である。これはやがて和らげたり、或いは無かったことにできるようなことではない。

 過去に目を閉じるものは、現在にも盲目である。非人道的なことを記憶する事を拒むものは、誰であれ、新しい伝染病にかかりやすい。」

 故安倍氏は、70年談話で、「日本では、戦後生まれの世代が、今や人口の8割を超えています。あの戦争には何ら関わりのない私たちの子や孫、そしてその先の世代の子どもたちに謝罪を続ける宿命を背負わせてはいけません。

 と、過去からの決別を訴えました。先人が行った行為でも、被害者である国の方々は過去の記憶を受けついでおり、記憶の決別を望んではいません。その時代に何があったのかを真摯に見つめる意志を持ち、決して歴史修正主義者の声に惑わされないことを望みます。


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