質問主意書(ブログ4011)
- 2025年08月21日
参政党の神谷宗幣代表が7つの質問主意書(文書での質問で内閣からの見解を得られる制度)を提出し、政府の見解を問いましたが、その主意書の内容のほとんどが、具体的な質問の体を為しておらず、その内容の一部として「現在の共産主義が思想的共鳴者を通じて、官僚機構、司法、教育、地方行政などの中枢に対して組織的浸透を図り、価値観や政策判断に相当の影響力を及ぼしている」と具体的根拠も示さずに、持論を展開。
また、「文化的マルクス主義が、ジェンダー平等やダイバーシティ、多文化共生等を推し進めたことで、米国だけでは無く日本でも、家族、国籍、国語、教育内容、歴史観といった国家の独立性や公共秩序の基盤を成していきた制度や概念が見えない形で崩されてきている」とも主張し、「政府として、自由民主主義体制を守る観点から、共産主義思想やその文化的変種である『文化的マルクス主義』による国家秩序の内側からの転覆に対して、啓発・教育・制度的監視を含む包括的対応を採る考えはあるか示されたい」と質問し、見解を求めるとしましたが、「内閣として具体的に意味するところが明らかでは無く、回答は困難」との答弁書とすることを決定したようです。
さて、文化的マルクス主義について、英国ガーディアン紙によれば<文化的マルクス主義とは、極右や反ユダヤ思想に結びつけられる陰謀論>と解説しています。つまり、神谷氏は陰謀論に基づいた質問主意書を内閣に提出した事になります。
まさしく地金が露呈したことになります。