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認識は答えるが、政策は答えない

  • 2014年03月05日

 今日の本会議でのエピソードを一つ。

 自民党の新人議員が「北海道稲作の歴史と今後の対策について」という質問をしました。 この議員が、米は育たないと言われていた北海道で、141年前に島松の地において稲作に成功し、「稲作の神様」と言われた中山久蔵翁のことを引き合いに出し、「現在の確たる地位を築いた北海道米は、このように不可能に挑んだ中山翁がいたからであり、北海道米のアピールとともに中山翁の足跡などを多くの道民に知ってもらう努力をするべきと考えるが知事はどのような認識をお持ちか伺う。

 また、米は日本の食文化の原点でもあり、今後の本道の稲作についてどのような振興を図ろうとしているのか伺う。」 という2点について質問しました。

 知事は答弁に立ち、「不屈のフロンティア精神と夢に向かうひたむきな情熱が伝わる中山翁の足跡は、今も私たちに大いなる勇気と自信を与えてくれるものであり、未来に向けても引き継いでいくべき大切な財産と考えている。」と答弁し、「今後の稲作の振興につきましては担当部長から答弁させます。」と続けた時、本会議場は笑いで包まれました。 ナゼか。それは、中山翁に対する認識は答えましたが、今後の稲作振興という政策は部長に任せたからです。

 昔、国会である大臣が「それはとても大事な質問なので担当者(官僚)に答えさせます。」ということがあり笑い話となっていますが、それが道議会においても起きてしまいました。  与野党問わず、失笑ではなく本会議場全体での笑い声となりました。

 傍聴されていた方々も呆れてしまったでしょう。

 私が知事の部下だったら、政策についても知事に答弁させたでしょう。

 知事の事を考える部下もいなくなったのか、「裸の王様」を支える与党も恥ずかしかったことだろうと思います。


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