覚悟も責任も無い(ブログ4115)
- 2025年12月07日
今日の道新のオピニオン欄に「記者の視点」という記事が掲載されていました。
副題として“泊と柏崎刈羽 原発再稼働を容認~知事判断に覚悟はあるか~”が付けられ、<新潟県の花角知事が行った県民意識調査の結果が、賛成・どちらかと言えば賛成→50%、反対・どちらかと言えば反対→47%、東電が原発を動かすのは反対→7割以上>。と言う内容です。 これらの県民意識が表明されたにもかかわらず、花角知事は再稼働の容認をし、その対価として東電は新潟県に1000億円の地域貢献基金を拠出することになっています。
花角知事は、12月議会に再稼働関連予算を提案して、「これが議会で可決されれば、知事の判断を議会も承認したと言う事」と話していました。
一方、北海道の鈴木知事は、道主催の住民説明会をエネ庁と北電に丸投げし、参加した多くの方が反対の意見を述べたにもかかわらず、道内6ヶ所目の住民説明会が終了した翌日に自民党会派のみに副知事を通じて「容認」を考えを伝えました。
住民説明会の意見の集約や、HP上に投稿された意見に対する道の説明なども終了していないにも関わらずにです。つまり、鈴木知事は道民の意見などは歯牙にも掛けていないと言う事になります。
また、本会議の一般質問が終わった翌日に泊原発視察と、岩内町、泊村、共和町、神恵内村の首長と意見交換、この期に及んで今更視察や4町村長との意見交換など単なるアリバイで、やっている感を見せただけ。さらに、UPZ圏内の首長へは知事本人が直接面会することなく、文書で意見を求めたに過ぎません。
また、北海道防災会議の責任者である自覚も無く、避難計画が未整備なままにも関わらず、この間の議会議論では「事故が起きた際の責任は、エネルギー政策を推進する政府と運転・管理を行う事業者にある」として、同意判断したという自らの判断には責任が及ばないように手を打っています。つまり、現実的判断をしたのは自身だが、事故までの責任は負う必要は無いという、責任丸投げの保身第1主義者なのです。
従って、道新の記者の視点での記事でしたが、新潟県の花角知事も覚悟が無い、北海道の鈴木知事に至っては、覚悟が無いから同意責任も感じていない。と言う事だろうと思います。





