西田氏のひめゆり発言(ブログ3913)
- 2025年05月08日
自民党の西田昌治参議は筋金入りの過激発言論者で、これまでも国会で多くの話題を提供してきましたが、根本的にリベラル的な考えとは一線を画すと言うのが信条のようです。
さて、今般、沖縄の憲法改正に関する集会で、「ひめゆり学徒隊」について、歴史の書き換えで、自分達が納得できる歴史を作らないと、日本は独立できない」と発言した事が大きく取り上げられました。
これに対し、地元の地方紙をはじめ玉城デニー県知事、平和記念資料館長、対馬丸記念館館長、沖縄国際大学名誉教授が、西田氏の認識の誤りを指摘し、彼の講演会を後援した自民党沖縄県連も自民党本部に抗議し、県議会では決議も挙げることになりました。多分全ての会派が決議案に賛同することになると思います。
西田氏が、真摯に沖縄戦の事を受け止めているのなら、このような発言はあり得ません。
したがって、沖縄戦で何が起こったのかを忠実に知ろうとせずに気ままに発言したのだろうと思います。なぜなら、「何十年か前にお参りしたときにそう感じた」と話しましたが、それ以後も主観だけが脳裏にあり、思考停止になっているのだろうと思います。高齢の方にはよくある事ですが、それだけでは片付けられません。西田氏は国会議員という国民を代表する立場にあるからです。発する言葉は重く、責任がつきまといます。
さらに今回の発言は、沖縄戦でひめゆり学徒隊の若い命、さらに県民の無辜の命(むこのいのち=つみ無き命)が約9万人も犠牲になっていることを受け止めることなく、遺族にとっては二度目の死として犠牲者達を貶めたに等しいものだと受け止めるでしょう。
今も沖縄県に対し、憲法の保護も与えないような対応を行ってる自民党および政権ですが、今回の西田発言は個人の発言としてではなく、政権政党所属の議員の発言として、厳重に対処すべきですし、石破氏は沖縄県民に謝罪すべきでは無いでしょうか。