自民党は変われません。(ブログ4060)
- 2025年10月09日
高市氏が選んだ自民党の人事が国民に大きな波紋を呼んでいます。
参議院選挙総括報告書では、「わが党は党を一から作り直す覚悟で解党的出直しに取り組む」と真の国民政党として生まれ変わる決意をしたはずでした。
しかし、こんなに議席を減らし、解党的出直しを宣言しても自民党はやっぱり自民党でした。
総裁選挙では麻生氏の一声という「派閥」の論理がまかり通り、適材適所はいつの間にか論功行賞に様変わりをして自民党幹部には麻生派、茂木派がどっしり座り、肝心の高市氏は、安倍的政治に先祖返り、政治と金の震源地である旧安倍派の萩生田氏が幹事長代行に就任という布陣に。
幹事長に就任した麻生派の鈴木俊一氏は、萩生田氏に対し「選挙で有権者の審判を受けた事は大きい」と話し、さも「禊ぎは済んだ」と開き直りっていますが、選挙区の有権者が萩生田氏を当選させたとしてもそれは単に選挙区という「村」の話でしかありません。
その「村」では、萩生田氏にこれまでいろいろとお世話になった方々が大勢いるのでしょう。公共事業の配分や、就職や仕事上の口利きなどは想像に難くありません。なにせ、かつて安倍氏と加計学園理事長とのトリオで身内びいきをしてきた「男達の悪巧み」の張本人なのですから。
そんな利害関係の選挙区で、禊ぎが済んだと言い張っても、真の禊ぎにはなりません。
今でも自民党は、政治と金の内容について全く解明していないだけではなく、萩生田氏に限っても、衆議院選後に会計責任者だった政策秘書が略式起訴されて有罪が確定しています。検察庁がもっと早くに動いて立件していれば衆院選前にも大きな影響が出たことでしょうが、選挙をかわすといういつもの検察の忖度が効いたようです。
つまり、自民党は解党的出直しなど口先だけの言葉遊びで、一つも実行に移しておりません。
経済を見ても、高市氏は「サナエノミクス」などと、アベノミクスの二番煎じを行うようですが、物価高騰で所得は上がらない、株と富裕層だけが上昇気流というという格差拡大をまた持ち出そうとしています。
この方に、自民党は変えられ訳がありません。これまで連立を組んでいた公明党にも見切りを付けられ、他党との連立もままならず、石破氏から始まった自民党の瓦解がより一層の早さで坂を転げ落ちることになるでしょう。