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米国と北朝鮮(ブログ4206)

  • 2026年03月11日

 KORIA WAVEの記者が、「北朝鮮のジレンマ」というコラムに、今年初めに起きた2つの出来事についての考察を掲載しました。

 それは、<今年1月に米国の特殊部隊がベネズエラの首都カラカスに侵入し、マドゥロ大統領を拘束、さらに2月には米国とイスラエルの共同での空爆により37年間イランを統治した最高指導者ハメネイ師を暗殺。

 この二つの事件は内容が異なるものの結果は共通している。米国が「独裁者」を標的とする軍事行動を実施したという点だ。これはイラン戦争やアフガニスタン戦争以降初めて「物理的な政権交代」が現実の選択肢として示されたことを意味する。

 こうした出来事は、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記にとって、存在そのものを揺るがす恐怖を感じさせる場面だった可能性がある。>

 金総書記にとって、核兵器を保持して、国土と自らの体制を守る戦力を拡大してきましたが、そんなこととは関係なく、米国にとっては自らの命をピンポイントで狙うことが可能であるという事を目の当たりにしてしまいました。

 トランプは、これまで、北朝鮮を「悪の枢軸国」と避難し、米国を敵国と想定したミサイル開発と核実験を繰り返してきたことに怒りを持って、第1次トランプ政権時に「斬首作戦」に言及したことがありますし、2017年末には「核のボタン」を巡って応酬、政権内では北朝鮮指導部の排除を想定した核攻撃や特殊部隊投入などの軍事オプションが公然と議論されていました。

 記者によると、<元国家安全保障担当大統領補佐官がその回顧録で「北朝鮮の軍事パレードに並んでいる金総書記ら指導部を一度に排除できないか」と尋ねたことがあったことを明かしている。また、ボルトン元補佐官も2020年の回顧録で「北朝鮮をどれほど早く破壊できるか」を繰り返し訪ねていたと記している」。

 金総書記とトランプ大統領との「蜜月関係」を強調しながら、米国の特殊部隊は金総書記の通信を傍受するために北朝鮮東海岸に侵入していた。

 北朝鮮は3日から4日にかけて新型の5,000トン級駆逐艦から戦略巡航ミサイルを連続発射し、海軍の核武装が順調に進んでいる事に万足していました。

 駆逐艦や潜水艦などの海上戦力は位置を柔軟に変えられるため平壌や指導部が攻撃を受けても即座に降伏できる能力を保持したことになります。>

 二つの事件が、「核保有が体制の安全を保障するのか」ということと、「米国がその気になれば短期間に体制を変える事が出来る」という現実を、金総書記に見せつけたことになります。

 今は、トランプがイランへの対応に精一杯で、アジアの方に目が届かないかも知れませんが、トランプの頭の中には、中国やロシアと関係を築いている北朝鮮が目障りでたまらないことだろうと思います。

 ベネズエラ、そしてイランの次は北朝鮮なのか、金総書記だけではなく、中国もロシアも、トランプの今後の行動を注目しているのかもしれません。

 米軍の攻撃があった場合、北朝鮮がイランの様に韓国の米軍基地や、日本海を挟んで対岸にある日本の米軍基地を攻撃するかも知れず、その場合のシミュレーションを持つことも日本には求められるのではないでしょうか。


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